国内 2020.01.08
高校日本一! 桐蔭学園の藤原センセイ、30年目の歓喜。

高校日本一! 桐蔭学園の藤原センセイ、30年目の歓喜。

[ 編集部 ]

 物事をはっきりといい、照れ屋の藤原監督に、ぶっきらぼうな印象を受ける人もいる。実際は、生徒たちに、厳しさと同時に面倒見の良さを感じさせる指導者だ。日体大ラグビー部では、私生活を取り仕切る寮長を託されたことからも、その人柄はうかがえる。

 新卒1年目の藤原先生に、進路と部活の両立に悩んで話を聞いてもらったという当時の3年生部員は、夜9時を回るまで学校に残って向き合ってくれたその日のことを忘れない。家庭の事情もある中、秋まで部員として残るか、春でスパイクは脱ぎ勉強に専念するか決めかねていた。その生徒は藤原先生と話して腹が決まったという。秋までプレーし、現役で合格した大学でもラグビーを続け、今はある高校で校長職に就いている。静岡聖光学院ラグビー部、アドバイザーの星野明宏がその人だ。

 ライバルの相模台工業は藤原先生が赴任した3年後の1993年度、1994年度に全国大会連覇を達成。そして、そのわずか2年後の1996年度に、桐蔭は相模台工を神奈川県予選で破って、初めての全国大会出場を果たした。初出場時の花園戦績は16強、さらに2年後には花園4強と強豪の階段を上った。

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