国内 2019.12.30
北陽台は打倒・桐蔭学園ならず。尾道はAシード京都成章に惜敗。浦和は、また勝った!

北陽台は打倒・桐蔭学園ならず。尾道はAシード京都成章に惜敗。浦和は、また勝った!

[ 編集部 ]
前半、同点につながるトライを決めた浦和のキャプテン、NO8松永拓実(撮影:松本かおり)

 埼玉県立浦和高校は全国屈指の進学校。ラグビー部創部1946年、6年ぶり3回目の全国高校大会出場。そして、12月27日に花園で歴史的初勝利を挙げ、30日の2回戦では青森山田(青森)との接戦を33-28で制し、正月を大阪で迎えることになった。

 浦和は前半4分、敵陣深くに入ってSH宮崎隆之介がキックパスを放ち、WTB金田縁が空中戦で競り勝ち先制した。
 一方、初出場で2勝目を狙った青森山田は9分、こぼれ球を拾ったWTB伊藤和樹がゴールに持ち込み、コンバージョンキックも決まって同点。11分にはWTB伊藤が自陣から左外を駆け上がって大きくゲインし、内でサポートについていたSO宮下大輝につなぎ、走り切って逆転した。
 しかし浦和は24分、ゴール前でモールを形成し、抜け出したNO8松永拓実がトライ。14-14で折り返した。

 後半最初に得点したのは青森山田で、キックオフから間もなく、NO8リサラ・フィナウが中央突破で大きくゲインし、CTBハニテリ・ヴァイレアにつなぎ勝ち越しトライが生まれた。
 だが浦和は5分、相手のラインアウト失敗からボールを確保して敵陣深くに入り、FWが連続突進、最後は主将のNO8松永がゴールラインを割り、ファンの歓声を浴びた。同点とした浦和は17分、ゴール前でPKを得ると、HO山際毅雅がクイックタップから突っ込んで勝ち越しトライを決めた。勢いは止まらず、25分もFWがゴール前で猛攻、今度はLO梯拓人がねじ込み、33-21となった。
 青森山田は27分、CTBヴァイレアが敵陣10メートルラインから抜けて走り切り、コンバージョンも決まって5点差に詰めた。が、浦和は残り時間、主将のNO8松永がブレイクダウンのファイトでターンオーバーを連発するなど青森山田の反撃を止め、激闘はノーサイドとなった。

 勝った浦和は1月1日、今季2冠で優勝候補の桐蔭学園に挑む。

PICK UP