日本代表 2019.12.11

「感動をありがとう」。日本代表の感謝パレードに約5万人が詰めかける。

[ 編集部 ]
「感動をありがとう」。日本代表の感謝パレードに約5万人が詰めかける。
パレード開始前から泣きっぱなしだった田中史朗。(撮影/松本かおり)
久しぶりに顔を揃えた日本代表の選手たち。(撮影/松本かおり)
大きな声援を浴びていた松島幸太朗。(撮影/松本かおり)
約5万人のファンが詰めかけた。(撮影/松本かおり)
自身の銅像付きのベンチに座るリーチ マイケル。(撮影/松本かおり)



 こんな光景を見たくて頑張ってきたのだから泣けるよね。
 パレードの前から感激の涙を流していたのは田中史朗だ。同じSH、流大の瞳も濡れていた。

 12月11日、東京・千代田区の丸の内仲通りで、ワールドカップを戦った日本代表がパレードをおこなった。ちょうどお昼どき。大勢のファンが沿道に詰めかけ、スーツ姿で約800メートルを歩いた選手たちに声援をおくった。

「ラグビー日本代表ONE TEAMパレード 〜たくさんのBRAVEをありがとう〜」と銘打たれた今回のイベント。そのタイトル通り、ファンからは「ありがとう」の声がたくさん飛んだ。
 沿道には二重、三重の人たちが並び、コース脇のオフィスビルから選手たちを眺める人たちもいた。その中には、社員が揃ってジャパンのジャージーを着ている会社も。今回のワールドカップ、そして日本代表のビッグパフォーマンスによる興奮が、どれだけ多くの人を巻き込んだかが伝わる光景だった。

 リーチ マイケル主将は「想像以上だった」と嬉しそうだった。
「こんなに多くの人たちが来るとは思わなかった。感謝の気持ちを伝えられてよかった」
 仲通りにはリーチ像とセットになったベンチが置いてある。パレード後には、そのベンチを三菱地所から本人に渡す贈呈式がおこなわれた。リーチは、それを母校の札幌山の手高校へ贈る。

 トンプソン ルークとヴィンピー・ファンデルヴァルト、ウィリアム・トゥポウ以外の28選手が集ったバレードは、平日にもかかわらず約5万の観衆が集まって大成功に終わった。

 キャプテンは「たくさんの人たちが来てくれたのを見て、日本中に大きなインパクトを与えられたのかなと感じました。今大会では目標のベスト8を達成しましたが、今後は次の大会に向けて、さらに上を目指して、新しい挑戦をしないといけないといけません。1月に開幕するトップリーグも全員で頑張ります。今後も日本ラグビーの応援もよろしくお願いします」とのコメントを、日本ラグビー協会を通じて出した。


PICK UP