「感動をありがとう」。日本代表の感謝パレードに約5万人が詰めかける。
こんな光景を見たくて頑張ってきたのだから泣けるよね。
パレードの前から感激の涙を流していたのは田中史朗だ。同じSH、流大の瞳も濡れていた。
12月11日、東京・千代田区の丸の内仲通りで、ワールドカップを戦った日本代表がパレードをおこなった。ちょうどお昼どき。大勢のファンが沿道に詰めかけ、スーツ姿で約800メートルを歩いた選手たちに声援をおくった。
「ラグビー日本代表ONE TEAMパレード 〜たくさんのBRAVEをありがとう〜」と銘打たれた今回のイベント。そのタイトル通り、ファンからは「ありがとう」の声がたくさん飛んだ。
沿道には二重、三重の人たちが並び、コース脇のオフィスビルから選手たちを眺める人たちもいた。その中には、社員が揃ってジャパンのジャージーを着ている会社も。今回のワールドカップ、そして日本代表のビッグパフォーマンスによる興奮が、どれだけ多くの人を巻き込んだかが伝わる光景だった。
リーチ マイケル主将は「想像以上だった」と嬉しそうだった。
「こんなに多くの人たちが来るとは思わなかった。感謝の気持ちを伝えられてよかった」
仲通りにはリーチ像とセットになったベンチが置いてある。パレード後には、そのベンチを三菱地所から本人に渡す贈呈式がおこなわれた。リーチは、それを母校の札幌山の手高校へ贈る。
トンプソン ルークとヴィンピー・ファンデルヴァルト、ウィリアム・トゥポウ以外の28選手が集ったバレードは、平日にもかかわらず約5万の観衆が集まって大成功に終わった。
キャプテンは「たくさんの人たちが来てくれたのを見て、日本中に大きなインパクトを与えられたのかなと感じました。今大会では目標のベスト8を達成しましたが、今後は次の大会に向けて、さらに上を目指して、新しい挑戦をしないといけないといけません。1月に開幕するトップリーグも全員で頑張ります。今後も日本ラグビーの応援もよろしくお願いします」とのコメントを、日本ラグビー協会を通じて出した。