国内 2019.06.23

「普通のことをできるように」。コカ・コーラ向井監督、公式復帰戦勝利で飾れず。

[ 見明亨徳 ]
「普通のことをできるように」。コカ・コーラ向井監督、公式復帰戦勝利で飾れず。
「トライを取られたら取り返そう」。試合後、選手に語るコカ・コーラの向井昭吾監督(撮影:見明亨徳)

 トップリーグカップ2019が6月22日に開幕した。トップリーグ15チーム(トヨタ自動車ヴェルブリッツが所属選手の事件で辞退)、トップチャレンジリーグ8チームが4プールに分かれて予選をおこない、各1位が準決勝へ進む。

 第1節プールC、クボタスピアーズと、今シーズン7季ぶりにトップリーグから降格したコカ・コーラレッドスパークスが対戦し、クボタが計6トライを積み重ね43-7(前半14-7)で1勝目を挙げた。

 敗れたコカ・コーラは今季、監督に向井昭吾氏(57歳)が復帰した。監督として指揮を執るのは2012年度以来7年ぶり、チームには2015年にGMを退任して以来5季ぶりだ。

前半、コカ・コーラのディフェンスが機能した(撮影:見明亨徳)

 試合は前半、クボタの攻撃をコカ・コーラがしのぎ2トライに抑えた。41分、前半終了のホーンが鳴った後、クボタゴール前のラインアウトをモールで押し込み、NO8に入っていた共同キャプテン山下昂大が5点を返した。
 後半はクボタがコカ・コーラのミスなどにもつけ込み、4トライを奪い43-7で圧勝した。

 「待ちに待った復帰」とコカ・コーラ関係者が期待する向井監督。
 試合後の円陣で選手たちに「トライを取られたら取り返そう。きょうは自分たちのミスで負けた。次までに修正しよう」と呼びかけた。
 「ディフェンスからアタックへ」を重視している。「きょうもディフェンスはやり続ければできるところまできている」。
 復帰してチームに求めているのは「(ラグビーで)普通のことを普通にできるようにすることが一番難しい。練習でできることを(試合の中で)できないと。まだ経験値が足りない」。
 また、「ラグビーの本質、最後まであきらめない、痛いところに頭を入れる。ひたむきさ」を説いていると、山北純嗣ゲーム主将(共同キャプテン)は昨季までとの違いを感じている。
 選手たちには自信を持つことも期待する。向井監督は2001年から日本代表監督を務め2003年ワールドカップでも指揮した経験を持つ。「(カップ戦で)トップリーグに残っているチームに勝って、自分たちのチカラはそんなものじゃないと自信を取り戻してほしい。ワールドカップにも出られるんだと」
 チームの今季目標は、もちろんトップリーグ復帰だ。そのためにこのカップ戦でどれだけ向井イズムを浸透させてプレーに反映できるか。

クボタの立川理道は後半10分から志願出場(撮影:見明亨徳)

 一方、勝利のクボタ。フラン・ルディケ ヘッドコーチは「勝てて嬉しい。(カップ戦は)日本人選手がプレーできる機会を与えることができる。成長できる」と評価した。

 この試合、リザーブからCTBで立川理道が後半10分にピッチに立った。今週火曜日(18日)早朝にサンウルブズの南アフリカ、アルゼンチン遠征から帰国すると、その日にチームに合流した。「日本代表に呼ばれるためにゲームタイムが欲しい。感覚を取り戻したい」と志願の出場。登場後、チームは4トライを重ねた。

後半、クボタのFB桑江健一郎が2トライを奪った(撮影:見明亨徳)

 次節、コカ・コーラは地元福岡で、今季、トップリーグに12季ぶりに復活を遂げた三菱重工相模原ダイナボアーズと対戦だ(6月30日、本城運動場)。クボタは釜石シーウェイブスと戦う(29日、秩父宮ラグビー場)。

PICK UP