海外 2019.04.17
同性愛者中傷で解雇通告されたフォラウ、審議を要請。世界的スターの未来は…

同性愛者中傷で解雇通告されたフォラウ、審議を要請。世界的スターの未来は…

[ 編集部 ]
会見をおこなった豪州代表のマイケル・チェイカHC(中央)。左はワラターズのダリル・ギブソンHC、
右は両チームで主将を務めるマイケル・フーパー(Photo: Getty Images)

 今回の騒動を受け、オーストラリア代表のマイケル・チェイカ ヘッドコーチは15日に報道陣の前に姿を現し、フォラウを再び選ぶかどうか尋ねられると、「現時点では…できないだろう。難しいと思う」と答えたという。「ゴールドジャージーでプレーするとき、我々はオーストラリアの全員を代表する。その全員が我々をサポートしている」

 指揮官は、フォラウが前回のスキャンダルから教訓を学んだと思い、再び起こることはないと信じていたが、「一線を越えた」と失望した。
「さまざまな人格のグループが常にある。私はそれが最良のチームを作るものだと思っている。読書が好きな者、静かなやつ、洒落や冗談を言って周りを楽しませる者など、異なったタイプの人間全員が、チームを次のレベルに持っていくために貢献していく。何を信じようが自由だ。しかし、チームが優先でない場合は問題になる」

 世界最高のフルバックを失うことになるかもしれないチェイカ ヘッドコーチは他の代表候補選手たちに、「みんなが互いの見解を尊重し、ワールドカップの年に一つにまとまって働くことがどれほど重要か」を語ったという。

 窮地に立たされたフォラウは、オーストラリアラグビー協会から契約解除の最後通知が出る前、「プレーを続けるにせよ、やめるにせよ、すべては神のおぼしめしであり、主の望みに喜んで従う」と地元新聞で語っていた。

 処分を受け入れず、審議会の手に委ねることになったが、はたして、フォラウはラグビーを続けることができるのか、新たな道を探すことになるのか、注目が集まる。

ファンを大切にしてきたフォラウ。影響力の強さをもっと自覚すべきだった(Photo: Getty Images)

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