ラグビー欧州６カ国対抗戦 シックス・ネーションズ【第3節】 ラグマガ編集部ピックアップマッチ フランスvs.スコットランド

　スコットランドは開幕戦でイタリアに勝利したものの、2週連続のホームBTマレーフィールドでの戦いとなったアイルランド戦では相手の堅守を崩し切れず、13-22で黒星を喫した。攻撃の要であるFBスチュアート・ホッグが前半早々に負傷退場した影響も小さくないだろうが、ここぞという場面でのハンドリングエラーが続き、リズムに乗り切れなかった感が強い。イタリア戦でも同様の傾向があっただけに、ここをどこまで修正できるかが、今節の焦点となる。

　一方、ディフェンスではアイルランドのたたみ掛けるような連続攻撃に懸命に体を当て続け、奮闘するシーンが目を引いた。特にFW陣はLOグラント・ギルクリスト、No.8ジョシュ・ストラウスの25回を筆頭に、8人中5人が20回以上のタックルを記録。世界トップクラスの圧力にも屈せず、規律を保って対抗し続けられたことには、確かな手応えを感じたはずだ。

　個々のパフォーマンスを見ると、SHグレイグ・レイドローが相変わらずの統率力と正確なキックでチームを牽引し、創造力豊かな司令塔のSOフィン・ラッセルも好調を維持。FW陣は上位勢ほどのパンチ力こそないものの、誰もが献身的に働くまとまりのあるパックに仕上がっている。やや気がかりなのはケガ人が多い点で、アイルランド戦でFLライアン・ウィルソンとCTBヒュー・ジョーンズが膝の靭帯を痛め長期離脱が決定したほか、FBホッグも肩を負傷。さらにSOラッセルも所属するラシン92のゲームで頭部を強打し、フランス戦には出場できなくなった。イタリア戦で3トライを挙げた新星WTBブレア・キングホーンなど若い力が台頭してきているが、しばらくは苦しいやりくりを余儀なくされそうだ。

　なおアイルランド戦では、キャプテンのレイドローが試合直後のインタビューで主審を務めたフランス人のロマン・ポワトレフリーのジャッジに公然と不満を表明したことが話題となった。昨秋の南アフリカ戦（20-26で敗戦）でもポワト氏のレフリングに納得できない点があったとコメントしたが、客観性を欠く意見として逆にレイドローを批判する声が数多く上がっている。レイドローはバイウィークとなった2月16日に、所属するTOP14のクレルモン・オーヴェルニュで80分間フル出場しチームを勝利に導いたが、スタッド・ドゥ・フランスを埋めるフランス人ファンがどのような反応で彼とスコットランドを迎えるかも、この試合に何らかの影響を及ぼすかもしれない。

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★「生中継！ラグビー欧州６カ国対抗戦 シックス・ネーションズ」
130年以上の歴史と伝統を誇る「シックス・ネーションズ」。ヨーロッパのラグビー強豪6カ国が参加して行なわれる大会の模様を全試合生中継でお届けする！

【第3節】
フランスvsスコットランド　2/23（土）夜11:00～［WOWOWライブ］
ウェールズvsイングランド　2/23（土）深夜1:30～［WOWOWライブ］
イタリアvsアイルランド　2/24（日）夜11:50～［WOWOWプライム］

【第4節】
スコットランドvsウェールズ　3/9（土）夜11:00～［WOWOWライブ］
イングランドvsイタリア　3/9（土）深夜1:30～［WOWOWライブ］
アイルランドvsフランス　3/10（日）夜11:45～［WOWOWプライム］

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