ワールドカップ 2019.02.14
激戦区制してワールドカップ出場へ。徳永祥尭は、無理なく完璧な滑走を目指す。

激戦区制してワールドカップ出場へ。徳永祥尭は、無理なく完璧な滑走を目指す。

[ 向 風見也 ]

 キャンプ序盤のキーワードは「滑走路」。パスの反復練習の際には、堀川隆延コーチが「いまは飛行機でいうと離陸のイメージ。スピード、インテンシティ(強度)は高くなくていいけど、丁寧に、丁寧に」と選手に訴える。確かにワールドカップの期間をフライト中に例えたら、準備期間に求められるのは安定した「離陸」とそのための機体整備かもしれない。

 初日の練習後、徳永も「本当に滑走路という言葉通り」と頷く。

「ワールドカップの時にベストの状態になるために、ベースのスキルを大事にしている。練習の強度はそれほど高くないなかでも、大事にすべきことは大事にして頑張ろう、という感じで」

 サンウルブズに帯同していた前年までは、例年2月下旬開幕のスーパーラグビーを見据えて約3~4週間での調整を強いられていた。

 ただ今度のキャンプ参加組の試合期は、3月以降となる見込み。サンウルブズに合流してスーパーラグビーを戦うか、RWCTS主体のチームを作って海外遠征をおこなうかは、各選手の状態などによって決まりそうだ。

 徳永は「僕は11月の時に離脱したのでわからない(2019年春の詳細は聞かされていない)」と前置きをしつつ、2月は下地作りに注力したいとする。

「ゆっくり、ゆっくり、怪我人を出さないように。去年までであれば少ない回数しかできなかったウェイト(トレーニング)も多めにやって、下半身に負荷をかけたりしています」

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