国内 2018.08.28

世界的スターもルーキーも、熱く燃える! トップリーグ全16チームの新戦力

世界的スターもルーキーも、熱く燃える! トップリーグ全16チームの新戦力
昨季までフランスのトゥーロンでプレーしていたドウェイン・フェルミューレン。クボタに加入
(Photo: Getty Images)
 日本ラグビーの2018-2019シーズンがいよいよ幕を開ける。
 ジャパンラグビートップリーグ。16年目を迎えた国内最高峰の戦いは、自国初開催のワールドカップ前年ということでますます注目を集め、世界的なビッグスターもやってきた。才能を見出されたフレッシュな若きラガーマンがトップリーガーとなり、新天地で燃える者もいる。そして、ワールドカップの代表スコッド入りを目指す男たちにとっては、これまで以上に大事なシーズンとなる。
 参戦するのは全部で16チーム。ここでは、各チームの新加入選手を紹介する。

2

神戸製鋼でチームメイトとなった世界的スターたち。左からダン・カーター、アンドリュー・エリス、右端がアダム・アシュリークーパー(撮影:榎本芳夫)
 特に豪華な補強をおこなったのは神戸製鋼コベルコスティーラーズだ。トップリーグ初代王者であり、今年で創部90周年。15季ぶりの王座奪還へ向け、オールブラックス(ニュージーランド代表)のワールドカップ連覇に大きく貢献し、ワールドラグビーの年間最優秀選手に3回も輝いた世界の得点王、ダン・カーターが新戦力となった。さらに、今年のスーパーラグビー(サンウルブズ)で大活躍したLOグラント・ハッティング、SOヘイデン・パーカーも加わり、日本代表経験者のSH日和佐篤、WTB児玉健太郎、HO有田隆平が他チームから移籍してきた。総監督には、オールブラックスを支えてきた世界的名将のウェイン・スミスが就任。FL前川鐘平とともに共同主将を務めるSHアンドリュー・エリスは創部史上初めての外国人キャプテンとなりチームをけん引する。
【IN】
HO 有田隆平(コカ・コーラ)、HO 佐野瑛亮(中央大)、HO 鹿田翔平(クボタ)、LO グラント・ハッティング(クボタ)、LO トム・フランクリン(ハイランダーズ/NZ)、FL タウムア・ナエアタ(流通経済大)、NO8 前田剛(明治大)、SH 日和佐篤(サントリー)、SO ダン・カーター(ラシン92/FRA)、SO ヘイデン・パーカー(サンウルブズ/JPN)、CTB 日下太平(クライストチャーチボーイズ高/NZ)、CTB チャーリー・ローレンス(ベイ・オブ・プレンティU19/NZ)、WTB 児玉健太郎(パナソニック)、FB 井関信介(天理大)、UB リチャード・バックマン(ハイランダーズ/NZ)
【OUT】
PR 中川昌彦(引退→社業専念)、PR/HO 金井健雄(サントリー)、HO 木津武士(日野)、HO 宣原甲太(オーストラリアクラブチーム)、LO 伊藤鐘史(引退→京都産業大FWコーチ)、LO 大窪光(引退→社業専念)、LO アンドリース・ベッカー(引退→ラインアウトコーチ)、LO 前田大輔(引退→社業専念)、SH 佐藤貴志(引退→同志社大ヘッドコーチ)、CTB 南橋直哉(宗像サニックス)、FB 井口剛志(三菱重工相模原)、UB コディ・レイ(釜石シーウェイブス)

3

キヤノンで全力プレーを誓うイズラエル・ダグ(Photo: Getty Images)
 キヤノンイーグルスにもニュージーランド出身の大物が加入した。開幕直前の8月22日、オールブラックスのFB、WTBとして66キャップを重ねたイズラエル・ダグの入団が正式に発表された。カーターとはクルセイダーズとオールブラックスで一緒にプレーした仲であり、トップリーグの舞台で対戦が実現するかもしれない。
【IN】
HO 岡部崇人(関西学院大)、LO ジャン・デ・クラーク(ストーマーズ/SA)、LO ブレア・トゥイード(オタゴ/NZ)、LO リニーア・ベルナルド(チーターズ/SA)、FL 占部航典(筑波大)、SH マイケル・ドーセット(ウスター/ENG)、SO フレッド・ゼイリンガ(チーターズ/SA)、WTB/FB イズラエル・ダグ(クルセイダーズ/NZ)、WTB/FB 中川和真(大東文化大)
【OUT】
PR アライモアナ・モツアプアカ(退団)、PR/HO 山本貢(退団)、LO 日高駿(清水建設)、LO/NO8 菊谷崇(引退)、LO/NO8 コーリー・トーマス(釜石シーウェイブス)、FL/NO8 フォルクナー ケイン(退団)、SH ?城良太(引退→社業専念)、SH 福居武(近鉄)、SO ジャン・クロード・ルース(引退)、CTB 林大成(日本協会セブンズ専任契約)、WTB/FB 森谷直貴(清水建設)、WTB/FB ルワジ・ンヴォヴォ(シャークス/SA)
 近年は南アフリカ出身のトップリーガーも増えているが、同国代表“スプリングボックス”の中心的存在であるNO8ドウェイン・フェルミューレンがクボタスピアーズに入団し、日本ラグビー界初参戦で観る者を興奮させるだろう。突進力、ブレイクダウンでの激しいファイトもさることながら、セットプレーでの堅実な仕事ぶりでチームを上位に導きたい。
【IN】
PR ナ グァンヨン(現代グロービス/KOR)、HO 大熊克哉(近畿大)、LO 孫昇己(日本大)、LO ジャン・ドロースト(シャークス/SA)、LO ルアン・ボタ(シャークス/SA)、NO8 バツベイ シオネ(豊田自動織機)、NO8 ドウェイン・フェルミューレン(トゥーロン/FRA)、CTB バーガー・ オーデンダール(ブルズ/SA)、WTB/FB ゲラード・ファンデンヒーファー(ヤマハ発動機)
【OUT】
PR 岩爪航(引退→広報・普及)、PR 株木孝行(引退→転職)、HO 鹿田翔平(神戸製鋼)、LO アイブス ジャスティン(引退)、LO グラント・ハッティング(神戸製鋼)、LO ニック・ロス(未定)、FL ヤコ・クリエル(グロスター/ENG)、FL ニコラス・デヤハー(ブルズ/SA)、FL フィナウ フィリペサーリ(豊田自動織機)、FL/NO8 高森一輝(引退)、SO ルイ・フーシェ(チーターズ/SA)、CTB ライオネル・マプー(ライオンズ/SA)、WTB トゥキリ ロテ(近鉄)

4

ヤマハの新戦力となるクワッガ・スミス。スーパーラグビーはライオンズで活躍(撮影:見明亨徳)
 南ア出身のハードワーカーとして注目なのは、ヤマハ発動機ジュビロにもいる。FLクワッガ・スミスがその男だ。長くセブンズの舞台で活躍し、リオ五輪の銅メダリストになったスミスは、その後15人制へ本格的に転向し、今年、念願のスプリングボックスデビューを果たした。来年日本で開催されるワールドカップ出場も目標としており、ハングリーにトップリーグでプレーする。
 ヤマハは、司令塔として14年間君臨した大田尾竜彦が引退したため、清原祥らと10番を争う新加入の南ア出身SOニール・マレーも注目のひとり。日本代表キャップを持つ東海大出身のCTB鹿尾貫太も新戦力となる。
【IN】
LO リッチー・アーノルド(ブランビーズ/AUS)、LO/FL プケタワ・ガーランド(パース・スピリット/AUS)、FL クワッガ・スミス(ライオンズ/SA)、SO/CTB ニール・マレー(チーターズ)、CTB 鹿尾貫太(東海大)、CTB 白井吾士矛(中央大)、CTB ヘルダス・ファンデンヴォルト(ゴールデン・ライオンズ/SA)、CTB/WTB 矢富洋則(帝京大)、WTB/FB ゲーリー・ラブスカフニ(ピューマズ/SA)
【OUT】
HO 加藤圭太(引退)、LO/FL 八木下惠介(引退)、LO/FL ヨハン・バードル(コカ・コーラ)、SO 大田尾竜彦(引退→BKコーチ)、CTB 川原田徹(引退)、CTB マレ・サウ(トヨタ自動車)、WTB 中園真司(日野)、WTB ハビリ ロッキー(引退)、WTB 早川直樹(引退)、FB/WTB ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタ)

5

ブランビーズの今季最終戦後、家族と記念写真を撮るクリスチャン・リアリーファノ
(Photo: Getty Images)
 豊田自動織機シャトルズの一員となった元オーストラリア代表のSO/CTBクリスチャン・リアリーファノは特別な思いで来日したに違いない。2016年にサントリーサンゴリアスと契約したが、白血病にかかり、試合に出場できぬまま同チームを退団していた。そして、見事カムバックを果たし、ジャパンラグビートップリーグに再挑戦。ブランビーズの主将でもあり、強いリーダーシップも魅力だ。
 セブンズ日本代表のCTB/WTBシファ・リサラも新加入選手で、圧倒的なスピードと変幻自在のステップで魅せる。
【IN】
PR 石澤輝(宗像サニックス)、PR 水野健(天理大)、PR 渡邊彪亮(立命館大)、LO 中村大志(筑波大)、FL フィナウ フィリペサーリ(クボタ)、SH ジョノ・ヒッキー(オークランド/NZ)、SO/CTB クリスチャン・リアリーファノ(ブランビーズ/AUS)、CTB テヴィタ・タウフイ(ワイカト/NZ)、CTB/WTB シファ・リサラ(花園大)
【OUT】
PR 大出憲司(引退→社業専念)、PR 川崎仁久(引退→社業専念)、PR 古村健太郎(引退→社業専念)、PR 出渕賢史(栗田工業)、LO 今村哲央(引退→社業専念)、LO 小山田岳(引退→社業専念)、FL 鄭智弘(引退)、FL バツベイ シオネ(クボタ)、SO フランソワ・ブランマー(ゼブレ/ITA)、CTB JJ・エンゲルブレヒト(ストーマーズ/SA)、WTB ハリー・ジョーンズ(ワリンガラッツ/AUS)、WTB 徐吉嶺(関西丸和ロジスティクス)、FB マーク・ジェラード(ワリンガクラブ)

6

ニューカッスル・ファルコンズでもリーダーシップを発揮したニリ・ラトゥ
(Photo: Getty Images)
 かつてNECグリーンロケッツの大黒柱だったトンガ出身の闘将、ニリ・ラトゥは、欧州での活動を終え、4季ぶりに日本ラグビー界に戻ってきた。加入したのは古巣ではなく、トップリーグ初昇格の日野レッドドルフィンズ。36歳になったが、接点での激しいプレーは健在だ。
 ベスト8を目標に掲げる日野には13選手が新加入。2015年のワールドカップで歴史をつくった日本代表のHO木津武士や、オールブラックス経験者のSHオーガスティン・プル、宗像サニックスブルースの昨季主将だったNO8新井信善などが加わり、日大出身のWTB竹澤正祥はプレシーズン中に大きくアピールしたひとりでノーマークの隠れ大型新人と期待されている。
【IN】
PR パウリアシ・マヌ(ブルーズ/NZ)、HO 井越慎介(拓殖大)、HO 木津武士(神戸製鋼)、NO8 新井信善(宗像サニックス)、NO8 アシュリー・パーカー(栗田工業)、NO8 ニリ・ラトゥ(ニューカッスル/ENG)、SH 橋本法史(東海大)、SH オーガスティン・プル(ブルーズ/NZ)、CTB マックス・ステリング(ウスター/ENG)、WTB 竹澤正祥(日本大)、WTB チョン・ヨンシク(尚武/KOR)、WTB 中園真司(ヤマハ発動機)、FB 小川優輔(NTTコミュニケーションズ)
【OUT】
PR 茂手木亮(引退→社業専念)、PR 山根皓太(引退→社業専念)、HO 植村健太郎(引退→社業専念)、LO 大窪遥(引退→社業専念)、CTB ブレット・ガレスピ(引退)、CTB 苫谷直樹(引退→渉外・広報)、WTB マーク・リー(引退)
 トップチャレンジリーグを制して2季ぶりに日本最高峰リーグに復帰したHonda HEATは、Anyone(誰でも)、Anywhere(どこでも)、Anytime(どんな時でも)という意味の「トリプルA」をキーワードに、チーム全員がフィールド内外でハードワークを続けている。
 スーパーラグビーで100試合以上出場した経験を持つLOジョシュ・ベックハイスなどが新加入。FWのキーマンである日本代表PRの具智元が開幕前の練習試合で膝を負傷し長期離脱する可能性があり、天理大出身の赤平勇人、関西大出身の藤井拓海という新人PRも出番を狙う。
【IN】
PR 赤平勇人(天理大)、PR 藤井拓海(関西大)、HO 藤浪輝人(天理大)、LO ジョシュ・ベックハイス(リヨン/FRA)、LO/FL テトゥヒ・ロバーツ(東海大)、NO8/FL 古田凌(帝京大)、SO ベイデン・カー(カウンティーズ・マヌカウ/NZ)、CTB ショーン・トレビー(ノースハーバー/NZ)、WTB/CTB クリス・クリドゥラニ(ブリスベンシティ/AUS)、FB/WTB 渡部寛太(明治大)
【OUT】
PR ソン・ヨンキ(現代グロービス)、PR 元公法(引退→社業専念)、NO8 金本航(引退→社業専念)、NO8 中田晃司(引退→社業専念)、SO ジャック・デブレチェニ(レベルズ/AUS)、CTB 竹丸貴仁(引退→社業専念)、CTB 原島知行(引退→社業専念)、CTB マリエトア・ヒンガノ(スタッド・フランセ/FRA)、WTB ジョシュア・ノーラ(イーストウッド/AUS)、FB/WTB 鎌田哲郎(引退→社業専念)

7

夏合宿でも元気だったサントリー新人の堀越康介(撮影:Hiroaki.UENO)
 3連覇を目指すサントリーサンゴリアスには6選手が新加入し、大学ラグビー界のスターだった4人のルーキーがチーム内競争を激しくするだろう。帝京大の先頭に立って大学選手権9連覇を遂げたHO/PR堀越康介、名門・早稲田大の100代目主将を務めたFL加藤広人、夏合宿MVPの明治大出身CTB梶村祐介、日本代表として3キャップを持つ帝京大出身のFB/WTB尾崎晟也が新風を吹き込む。
【IN】
PR/HO 金井健雄(神戸製鋼)、HO/PR 堀越康介(帝京大)、FL 加藤広人(早稲田大)、SH マット・ルーカス(ブランビーズ/AUS)、CTB 梶村祐介(明治大)、FB/WTB 尾崎晟也(帝京大)
【OUT】
HO 青木佑輔(引退→スクラムコーチ)、FL/NO8 ジョージ・スミス(ブリストル/ENG)、NO8 竹本隼太郎(引退→社業専念)、SH 日和佐篤(神戸製鋼)、CTB 宮本啓希(引退→採用兼副務)、CTB デレク・カーペンター(NEC)

8

日本代表13キャップの野口竜司はパナソニックに加入(撮影:Hiroaki.UENO)
 今年、創業100周年を迎えたパナソニックのラグビーチーム、ワイルドナイツにもエキサイティングな選手が新たに加わった。東海大出身の野口竜司は日本代表の15番も狙う大型新人。高校ラグビー界のスターだったFL/NO8福井翔大は多くの大学からの誘いを断り、最高峰のレベルでチャレンジしたいと言ってワイルドナイツに入団した。マット・トッドはクルセイダーズのスーパーラグビー連覇に大きく貢献したFLであり、オールブラックスの7番を着たこともある。サンウルブズで活躍したPRクレイグ・ミラーも野武士軍団の一員となり、3季ぶりの王座奪還を狙うチームにとって大きな戦力になりそうだ。
【IN】
PR クレイグ・ミラー(サンウルブズ/JPN)、PR 床田裕亮(中央大)、HO/FL 下釜優次(九州電力)、FL マット・トッド(クルセイダーズ/NZ)、FL/NO8 大西樹(流通経済大)、FL/NO8 福井翔大(東福岡高)、SO/CTB/FB ラトゥ クルーガー(大東文化大)、CTB 笠原開盛(中央大)、CTB ハロルド・フォスター(ライオンズ/SA)、CTB/WTB ディラン・ライリー(ブリスベンシティ/AUS)、FB 野口竜司(東海大)
【OUT】
PR 阿部浩士(引退→家業)、PR/HO 千島和憲(引退→社業専念)、HO/PR マット・マフィ(釜石シーウェイブス)、WTB 北川智規(引退→社業専念)、WTB/FB 児玉健太郎(神戸製鋼)、FB 三輪忠寛(引退→社業専念)

9

トヨタ自動車の期待の新人、吉田杏(撮影:Hiroaki.UENO)
 7季ぶりにベスト4入りを果たし、名将ジェイク・ホワイトのもとで進化し続けるトヨタ自動車ヴェルブリッツには13選手が新加入。2015年のワールドカップでも奮闘したCTBマレ・サウがヤマハから移籍し、日本代表5キャップを持つ東海大出身のPR三浦昌悟も加わった。そして、キャプテンの姫野和樹と同じ帝京大出身のルーキー、FL/NO8吉田杏は、激しいコンタクトプレーとBKにもひけを取らないスピードが魅力で、Xファクターになれる逸材と注目されている。
【IN】
PR 垣本竜哉(帝京大)、PR 木津悠輔(天理大)、PR 三浦昌悟(東海大)、LO/FL 古川満(明治大)、LO/FL レニエル・ヒューゴ(チーターズ/SA)、LO/FL カール ウェグナー(チーターズ/SA)、FL/NO8 ジャネス・カースティン(ブルズ/SA)、FL/NO8 吉田杏(帝京大)、SO 金典弘(東海大)、SO/CTB クリントン・スワート(チーターズ/SA)、CTB 岡田優輝(帝京大)、CTB マレ・サウ(ヤマハ発動機)、CTB 鈴木啓太(筑波大)
【OUT】
PR ルアーン・スミス(レッズ/AUS)、LO 谷口智昭(引退→社業専念)、LO 中村大治郎(引退→社業専念)、LO/FL 槇原航太(引退→社業専念)、LO/FL/NO8 杉本晃一(引退→社業専念)、FL 吉田光治郎(未定)、FL 山口健太(引退→社業専念)、FL/NO8 安藤泰洋(清水建設)、FL/NO8 ジュアン・スミス(引退)、NO8 ワイクリフ・パールー(栗田工業)、SO 文字隆也(引退→社業専念)、SO/FB 松下馨(引退→社業専念)、SO/FB ベン・ルーカス(レッズ/AUS)、CTB タウモエペアウ シリベヌシィ(近鉄)、WTB 和田耕二(引退→社業専念)
 5回の優勝を誇る東芝ブレイブルーパスには、スーパーラグビーの強豪チーフスで背番号12を獲得した伸び盛りのジョニー・ファアウリや、セブンズ日本代表のWTBジョネ・ナイカブラ(摂南大出身)などが新加入。背番号10を争うマイク・ハリスはオーストラリア代表として10キャップを重ねたユーティリティBKで、南半球と欧州のラグビーも経験しているプレーメーカーだ。
【IN】
PR 藤野佑磨(立命館大)、LO ロス・ハイレットペティ(レベルズ/AUS)、LO ヤン・デヨン(尚武/KOR)、NO8/FL ヘンコ・フェンター(チーターズ/SA)、SO マイク・ハリス(リヨン/FRA)、CTB ジョニー・ファアウリ(チーフス/NZ)、WTB ジョネ・ナイカブラ(摂南大)
【OUT】
HO 村山廉(引退→社業専念)、LO ジェームス・ムーア(宗像サニックス)、FL リアム・メッサム(トゥーロン/FRA)、SO スティーブン・ドナルド(NEC)、WTB 石井魁(NTTコミュニケーションズ)、WTB コーリー・ジェーン(未定)、WTB 谷浩二朗(引退→社業専念)
 「TOP LEAGUE CHAMPION」を目標に掲げるリコーブラックラムズでは、マオリ・オールブラックスの魂を持つCTBティム・ベイトマン、FLエリオット・ディクソン、LOジェイコブ・スキーンらがチームを活性化させる。新キャプテンのCTB濱野大輔を中心としてディフェンスによりいっそう磨きをかけ、頂点を目指す。
【IN】
PR 西和磨(帝京大)、LO ジェイコブ・スキーン(ワイカト/NZ)、LO 永井達啓(筑波大)、FL エリオット・ディクソン(ハイランダーズ/NZ)、SH 米村龍二(筑波大)、SO 堀米航平(明治大)、SO/FB ブライス・ヘガティ(ワラターズ/AUS)、CTB キム・ソング(尚武/KOR)、CTB ティム・ベイトマン(クルセイダーズ/NZ)、WTB ネタニ・ヴァカヤリア(ナシヌ/FIJ)
【OUT】
LO カウヘンガ桜エモシ(引退)、LO 照井貴大(三菱重工相模原)、LO フランコ モスタート(グロスター/ENG)、SH 中村洋平(引退)、CTB タマティ・エリソン(栗田工業)、CTB 小浜和己(引退)、CTB 山藤史也(引退)、WTB 星野将利(釜石シーウェイブス)
 NECグリーンロケッツは、2011年ワールドカップのヒーローであるSOスティーブン・ドナルドの加入が頼もしい。東芝、サントリー、三菱重工相模原など、シニアのクラブを8チーム渡り歩いた経験豊かなベテランが、ワールドクラスのプレーでグリーンロケッツをけん引する。さらに、日本代表キャップホルダーのCTBデレク・カーペンターがサントリーから移籍し、同じくテストマッチ経験者の流通経済大出身SH中嶋大希も1年目からポジションを狙う。
【IN】
PR 足立匠(流通経済大)、LO サム・ジェフリーズ(レベルズ/AUS)、SH 岡新之助タフォキタウ(大東文化大)、SH 中嶋大希(流通経済大)、SO スティーブン・ドナルド(東芝)、SO 横山陽介(早稲田大)、CTB デレク・カーペンター(サントリー)、CTB 亀山雄大(筑波大)
【OUT】
PR 猪瀬佑太(引退→社業専念)、PR ホラニ龍シオアペラトゥー(釜石シーウェイブス)、NO8 アダム・トムソン(引退)、SH イ・ミョンジュン(現代グロービス/KOR)、SO リー・カドゥ(引退)、CTB ジョーダン・ペイン(コーニッシュ/ENG)、CTB 森田茂希(引退→社業専念)
 9位からの捲土重来を期すNTTコミュニケーションズシャイニングアークスは、東芝を出て新天地を求め、サンウルブズにも招集されたWTB石井魁が注目のひとり。ジュニア・ジャパンを経験している東海大出身のCTB池田悠希、慶應義塾大の主将を務めたLO佐藤大樹、近畿大のエースだったSO喜連航平なども新加入している。
【IN】
PR 平井将太郎(帝京大)、HO アレックス・マフィ(レッズ/AUS)、LO 斉田倫輝(法政大)、LO 佐藤大樹(慶應義塾大)、LO/FL ロバート・クルーガー(ライオンズ/SA)、SO 喜連航平(近畿大)、SO/FB ガース・エイプリル(シャークス/SA)、CTB 池田悠希(東海大)、CTB トロケ マイケル(釜石シーウェイブス)、WTB 石井魁(東芝)、WTB 石井勇輝(東洋大)
【OUT】
PR 佐藤勇人(清水建設)、LO 石神勝(引退→リクルートマネージャー)、LO 八藤後裕太(引退→社業専念)、SH/SO 西村 渉(引退→社業専念)、SO エルトン・ヤンチース(ライオンズ/SA)、CTB マックス・ウッドワード(香港協会)、WTB フランクリン・カルゲイ(ボンド大/AUS)、WTB 菊池功一郎(引退→社業専念)、WTB ?悠也(引退→社業専念)、FB 小川優輔(日野)
 常に勇敢なチャレンジャーである宗像サニックスブルースには、今年のサンウルブズで存在感を示したLOジェームス・ムーアとCTB/WTBジェイソン・エメリーが加わった。元マオリオールブラックのFLダン・プライアーはフィジカルバトルに強い。三菱重工相模原から移籍してきたPR 佐々木駿は、スキルもスクラムも春から大きく成長した選手で、インパクトもあり、チームに良いエネルギーをもたらすと期待されている。
【IN】
PR 佐々木駿(三菱重工相模原)、PR ジョン・ロイ・ジェンキンソン(ブルズ/SA)、HO 王鏡聞(近鉄)、LO ジェームス・ムーア(東芝)、LO/FL 廣田耀規(四日市農芸高)、LO/FL サム・チョンキット(北海道バーバリアンズ)、FL ダン・プライアー(ハイランダーズ/NZ)、SH 山岡楽(中部大)、CTB 南橋直哉(神戸製鋼)、CTB 森林啓斗(大阪体育大)、CTB/WTB ジェイソン・エメリー(サンウルブズ/JPN)、WTB/FB 盛田気(大東文化大)
【OUT】
PR 石澤輝(豊田自動織機)、PR 友枝大智(JR九州)、HO 白濱弘章(NZ)、LO 秋田太朗(引退)、LO/FL 新本亘(清水建設)、LO/FL ジャック・ポトヒエッター(トゥーロン/FRA)、FL 田村衛土(引退)、FL/NO8 新井信善(日野)、FL/NO8 ナルダス・ファンデルヴァルト(オーリヤック/FRA)、SO 村上大記(引退→筑波大大学院)、WTB 森川稔之(リコージャパン)、FB 藤田タリグ洋一(引退→豊田自動織機通訳)
 そして、2013年度から5季連続で14位と苦しみ入替戦の常連となっているコカ・コーラレッドスパークスは、日本代表でもあるSO/CTBラファエレ ティモシーが新キャプテンとなり、上位進出を目指す。
 新加入選手では、ヤマハやフォースなどでプレー経験があるLO/FLヨハン・バードルのワークレートが高い。2016年のスーパーラグビーでハリケーンズの初優勝に大きく貢献したユーティリティBKのジェームズ・マーシャルも即戦力として期待される。
【IN】
PR 久原綾眞(明治大)、LO 西村龍馬(専修大)、LO/FL ヨハン・バードル(ヤマハ発動機)、FL 西川中(流通経済大)、FL/NO8 花田広樹(福岡大)、SH 星野玄太(中京大)、SH 三股久典(明治大)、SO パク・ジス(徳山大)、SO/FB ジェームズ・マーシャル(ロンドン・アイリッシュ/ENG)、WTB 津岡翔太郎(帝京大)
【OUT】
PR 茅島雅俊(引退→社業専念)、HO 有田隆平(神戸製鋼)、HO/LO 町野泰司(引退→社業専念)、LO 関屋駿(引退→社業専念)、FL 有田将太(引退→アナリスト)、SH 香月武(引退→アシスタントコーチ)、SO アーマント・ピーンズ(退団)、SO 山田久寿(引退→社業専念)、WTB 小?泰貴(引退→社業専念)、WTB 築城昌拓(引退→広報・普及)、FB 渡辺郷(引退→リクルート)
 今季はリーグ戦が7節と短く、8チームずつ2カンファレンスに分かれての総当たりは一戦一戦が大事となり、各カンファレンスで4位以上に入らなければ優勝争いから脱落となる(各上位4チームは1〜8位決定トーナメントへ、下位4チームは9〜16位決定トーナメントに進む)。
 レッドカンファレンスは、サントリー、トヨタ自動車、神戸製鋼、NEC、NTTコム、豊田自動織機、宗像サニックス、日野。ホワイトカンファレンスは、パナソニック、ヤマハ発動機、東芝、リコー、キヤノン、クボタ、コカ・コーラ、Hondaが競う。
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