国内
2016.12.10
全勝対決へ、ヤマハ&サントリーともに譲らず! パナソニック福岡は6トライ
クリスマスイブの大一番まで、ヤマハ発動機とサントリーの勢いは止まりそうにない。ジャパンラグビートップリーグは12月10日、第11節の5試合がおこなわれ、首位のヤマハはNECを47−5と圧倒、勝点1差で追う2位のサントリーもコカ・コーラを48−12で下し、ともに開幕から無傷の11連勝とした。
ヤマハはホームの静岡・ヤマハスタジアムで試合をおこない、前半からボール支配と陣地獲得で優勢にゲームを進め、計7トライでボーナスポイントも獲得し総勝点を53に伸ばした。
前半13分にゴール前スクラムからの攻撃でCTBヴィリアミ・タヒトゥアが最初のスコアラーとなると、17分には、かつて南アフリカ代表入りも期待されたFBゲラード・ファンデンヒーファーが敵陣10メートルラインから鋭い走りでゴールに持ち込み追加点。39分にもFWが激しくゴールに迫り、HO日野剛志がインゴールに突っ込んで19−0で折り返した。
ヤマハは46分(後半6分)にHO日野の連続トライでリードを広げると、55分には得意のスクラムでゴールに押し込み、勝負を決めた。
サントリーは東京・秩父宮ラグビー場でコカ・コーラと対戦し、序盤、セブンズ日本代表としてリオ五輪で活躍した相手WTB副島亀里ララボウ ラティアナラに連続トライを決められ、追う展開となった。
しかし、23分にラインアウトからモールで押し込みようやく得点すると、リスタート後、自陣からつないで攻め上がり、SH流大がディフェンス裏に蹴ったボールをCTB村田大志がゴールに持ち込み同点。そして34分、サントリーはゴール前スクラムで優勢となり、SO小野晃征が防御網を切り裂いて勝ち越した。前半終了前にもスクラムで圧倒し、ペナルティトライを得て26−12でハーフタイム。サントリーは後半にも4トライを追加し、ボーナスポイント獲得で総勝点52とした。
4連覇をあきらめていない3位のパナソニックは、東大阪市花園ラグビー場でホンダを69−14と圧倒し、総勝点を43としている。
日本代表でもあるWTB福岡堅樹は抜群のスピードを武器に、1試合最多タイの6トライを挙げる大活躍。また、オーストラリア代表での仕事を終えてパナソニックに合流したばかりの世界的スター、FLデービッド・ポーコックは、7番を着て先発し、56分(後半16分)までプレー。チーム最多のタックルと、得意のブレイクダウンでも魅せ、テストマッチ時と変わらぬハードワークで勝利に貢献した。
そのほか、秩父宮での第1試合ではクボタがリコーに21−18で逆転勝利を収めている。クボタは4点ビハインドの試合終了間際、ラインアウトからFLヤコ・クリエルの突進でゴールに迫り、連続攻撃。15フェイズを重ねたあと、キャプテンのSO立川理道が3人のタックラーをかわしてインゴールにねじ込み、劇的な逆転ゲームとなった。
近鉄はホームの花園でキヤノンに10−17で敗れ、6連敗。62分(後半22分)にFBアンドレ・テイラーがトライを決め、コンバージョン成功で10−10と追いついたものの、キヤノンは73分にスクラムからの攻撃で右を攻め、SOウィリー・ルルーからボールをもらったFBマイケル・ボンドがゴールに持ち込み、これが決勝点となった。
近鉄は9敗目を喫し、入替戦出場圏内の13位にとどまっている。12位クボタとの勝点差は5ポイントに広がった。
コカ・コーラの守りを振り切ってゴールに持ち込むサントリーのWTB中?隆彰(撮影:?塩隆)
クボタに逆転勝利をもたらしたキャプテンの立川理道(撮影:?塩隆)