セブンズ
2016.08.05
【リオ五輪 女子A組】 コロンビア 元USA選手が母国の代表で夢舞台へ
今年のアトランタセブンズでオーストラリアに挑戦したコロンビア
(Photo: World Rugby/Mike Lee @ KLC Fotos)
これまで一度も南米セブンズ大会で優勝したことがなかったコロンビア女子が、8か国参加のリオデジャネイロオリンピック南米予選を7戦全勝で制し、夢舞台への出場権を獲得した。同国ラグビー界にとって歴史的な快挙だ。
今年4月、アトランタセブンズに招待され、ワールドシリーズデビュー。世界の強豪相手に5戦全敗だったが、日本相手に7−19と健闘した。
リオ五輪での目標は、9位以上。達成すれば、来季ワールドシリーズのコアチームに昇格できるかもしれない(リオ五輪において、WSのコアチーム以外で最上位ならば昇格)。
注目選手は、35歳になったばかりのナタリー・マルキーノ。元アメリカ代表で、2013年にモスクワでおこなわれたワールドカップ・セブンズでは銅メダル獲得に貢献した。
アメリカ代表でのオリンピック出場をめざしていたマルキーノだが、同国の国籍を持っていないため、一時は夢を断念。しかし、彼女はコロンビア出身の母とスイス人の父の間に、コロンビアで生まれていた。母国の女子セブンズ代表がオリンピック出場権を得たことで、マルキーノとコロンビア協会は接触するようになり、さまざまな条件をクリアしてワールドラグビーにより代表資格変更が認められ、リオでスポーツの祭典が始まる直前の7月下旬にコロンビア代表のオリンピックチーム入りが決まった。
父の故郷であるスイスで育ったころはバスケットボールに夢中だったが、10代後半でニューヨークに留学し、2005年、ワシントンで働いていた頃にラグビーと出会う。7人制と15人制、両方でプレーし、ラグビー歴は10年を数えた。
ナチュラルアスリート。35歳だが、まだまだスピードはある。
リオ五輪ではプールAに入り、かつての仲間であるアメリカ代表とも対戦する。
女子7人制アメリカ代表でプレーしていた頃のナタリー・マルキーノ
(写真右/Photo: Getty Images)