海外
2016.08.04
ライオンズには闘将ホワイトリーが復帰! SR初優勝へ最強布陣整った
大一番でライオンズの戦列に復帰するホワイトリー主将(Photo: Getty Images)
南アフリカのライオンズが、ついに、スーパーラグビーのファイナルステージに立つ。8月6日、ニュージーランドのウェリントン(ウエストパック・スタジアム)でハリケーンズに挑戦する。ライオンズが決勝に進んだのは初めてで、当然、勝てば初優勝、南ア勢としてはブルズに次ぐ2チーム目のスーパーラグビーチャンピオンとなる。
トランスヴァール、ハウテン・ライオンズ、ゴールデン・キャッツ、キャッツ、そしてライオンズとチーム名を変えながら、つらい時期も乗り越えてきた。2012年のスーパーラグビーで南ア勢最下位となり、国内第6のチームとして誕生したばかりのサザンキングズ(現 キングズ)と入れ替わって降格。しかし、ヨハン・アッカルマン ヘッドコーチのもと、わずか3年でチームを再建し、頂上決戦まで上ってきた。
決勝では、闘将のワーレン・ホワイトリーが戦列復帰する。プレーオフ参戦は絶望的とみられていた負傷の右肩が回復し、準々決勝のクルセイダーズ戦に出場したものの、その試合でふくらはぎ痛めたNO8ホワイトリー。準決勝は無念の欠場となったが、チームメイトが前王者のハイランダーズを倒して決勝進出となり、自らも戦う準備は整った。
ホワイトリー主将が8番をつけるため、準決勝でエイトマンを務めたルアン・アッカルマンはベンチで待機し、それ以外は同じ布陣で臨む。
両チームともスクラムは強いが、ラインアウトはライオンズの方がやや安定しているか。ブレイクダウンのボール争奪はどちらも激しく、特に、運動量豊富なFLヤコ・クリエル(ライオンズ)とFLアーディー・サヴェア(ハリケーンズ)がカギを握る。この2人は力強いボールキャリアーでもあり、注目だ。そして、ライオンズは司令塔のエルトン・ヤンチースが準決勝のような巧みなプレーメイキングができれば、今季トライランキングのトップ10に入った3人、WTBコートナル・スコーサン、CTBローアン・ヤンセ・ファンレンズバーグ、CTBライオネル・マプーが弾けるだろう。
過去の対戦成績はライオンズの3勝16敗。今年5月に地元ジョハネスバーグでぶつかったときは17−50で大敗した。ライオンズにとって悪いデータはもう1つあり、ニュージーランド国内では一度もハリケーンズに勝ったことがない。
しかし、ライオンズはかつてのような弱小チームではない。ハングリーに牙をむき、歴史をつくろうとしている。
<2016 スーパーラグビー決勝 ライオンズ 試合登録メンバー>
1.Dylan Smith 2.Malcolm Marx 3.Julian Redelinghuys 4.Andries Ferreira 5.Franco Mostert 6.Jaco Kriel(副将) 7.Warwick Tecklenburg 8.Warren Whiteley(主将) 9.Faf de Klerk 10.Elton Jantjies 11.Courtnall Skosan 12.Rohan Janse van Rensburg 13.Lionel Mapoe 14.Ruan Combrinck 15.Andries Coetzee
〔リザーブ〕
16.Akker van der Merwe 17.Corne Fourie 18.Jacques van Rooyen 19.Lourens Erasmus 20.Ruan Ackermann 21.Ross Cronje 22.Howard Mnisi 23.Jaco van der Walt