各国代表 2016.02.08

アイルランド対ウェールズは熱闘ドロー 欧州6か国対抗は混戦模様

アイルランド対ウェールズは熱闘ドロー 欧州6か国対抗は混戦模様
アイルランドのアンドリュー・トリンブルにタックルするウェールズのジャスティン・ティパリック
(Photo: Getty Images)
 シックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)で初の3連覇を狙うアイルランド代表が現地時間7日、地元ダブリンのアビバスタジアムで今季第1戦をウェールズ代表と戦い、16-16で引き分けた。
 スポーツを対象とした賭け事の海外ブックメーカーの大会前オッズでは、優勝候補の本命とみられていたのはイングランドで、対抗馬はウェールズ、3番手がアイルランドだった。
 アイルランドは大黒柱だった闘将のLOポール・オコンネルがインターナショナルラグビーから引退し、FBロブ・カーニーやWTBトミー・ボウなど昨年のワールドカップで準々決勝進出に貢献した複数のメンバーがリハビリ中と、ベストのチーム状況ではない。
 一方のウェールズは、昨年のワールドカップ(ベスト8)を経験したメンバーが31人残り、故障でその大舞台に立てなかったFBリー・ハーフペニーやSHリース・ウェッブなどはまだ完治していないが、CTBジョナサン・デーヴィスが長期離脱から復帰してジェイミー・ロバーツとの経験豊富なミッドフィールドを形成している。
 戦力はウェールズに分があるとみられるなか、序盤から敵陣で攻めたアイルランドがPGで先制した。ショットでさらに3点を追加し、前半26分にはゴール前のスクラムからたたみかけ、俊敏なSHコナー・マレーがダミーからギャップを突いてトライをあげた。
 対するウェールズは31分にPGでようやく得点すると、37分にはゴール前スクラムで優勢となり、持ち出したNO8トビー・ファレタウがタックラーにからまれながらもインゴールに押さえ、3点差に詰めて前半を終えた。
 後半早々、ウェールズはPGで13-13とする。その後、互いに譲らない激しい攻防が続き、ショットを1本ずつ決めてラスト5分の戦いに入ったが、残り時間3分で放たれたウェールズSOリース・プリーストランドのドロップゴールは外れ、結局、引き分けノーサイドとなった。
 マン・オブ・ザマッチには、元U20南アフリカ代表主将でこの試合がアイルランド代表デビューだったバックローワーのCJ・スタンダーが選ばれている。
 シックスネーションズ第1節のほかの2試合は6日におこなわれ、日本代表前ヘッドコーチのエディー・ジョーンズが指揮官に就任したイングランド代表はスコットランド代表に15-9で勝利。昨年11月にパリ同時多発テロ事件の現場となったスタッド・ドゥ・フランスで厳戒態勢のなかおこなわれたオープニングゲームは、フランス代表がイタリア代表を23-21で下している。

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