セブンズ 2016.01.31

オールブラックス・セブンズ復活! 決勝で劇的逆転勝利、地元で歓喜

オールブラックス・セブンズ復活! 決勝で劇的逆転勝利、地元で歓喜
決勝でウイニングトライを決めたNZのジョー・ウェバー(中央)とチームメイト
(Photo: Masanori Udagawa / photowellington.com)
 男子セブンズ代表の世界トップ15か国と日本が参加した「ワールドラグビーセブンズシリーズ 2015-2016 第3ラウンド」、ウェリントン大会は、1月31日にウェストパックスタジアムで順位決定トーナメントがおこなわれ、開催国のニュージーランド代表(愛称 オールブラックス・セブンズ)が今季初優勝を果たした。
 2季ぶり13回目のシーズンチャンピオンをめざすニュージーランドは、開幕ラウンド(ドバイ大会)4位、第2ラウンド(南アフリカ・ケープタウン大会)は7位と不本意な成績が続いていたが、オリンピックイヤーの一発目にフレッシュメンバーで臨み、13人制、15人制で世界的スーパースターとなったソニービル・ウィリアムズも加わって新たな階段の扉を開けた。
 プール戦を全勝で通過したニュージーランドは、カップ準々決勝でケニアを36-0と圧倒し、準決勝ではイングランドに25-5で快勝。決勝では、今季2冠目を狙ったライバルの南アフリカと対戦し、前・後半とも相手に先に点を取られ14点を追う展開となったが、残り時間4分を切って南アが1人シンビンとなり、流れが変わった。数的有利な状況のなか2トライを返して2点差に詰め、フルタイム寸前に新鋭のリーガン・ウェアーが懸命のタックルでチームにラストアタックチャンスをもたらすと、自陣から攻め上がって最後はジョー・ウェバーが左隅に劇的な逆転トライを決め、24-21で熱闘を制した。
 第4ラウンドのシドニー大会(オーストラリア)は2月6日、7日に開催され、日本はプールDでイングランド、アメリカ、ウェールズと対戦する。ニュージーランドに遠征した後藤駿弥(Honda)、彦坂匡克(トヨタ自動車)、ジェイミー・ヘンリー(PSIスーパーソニックス)、アマナキ・ロトアヘア(リコー)、合谷和弘(流通経済大学)の5選手はチームから離れて帰国し、キャプテンの桑水流裕策(コカ・コーラ)、山田章仁(パナソニック)、豊島翔平(東芝)、後藤輝也(NEC)、松井千士(同志社大学)がオーストラリアで合流する予定。

2

ニュージーランドはウェリントンで3年連続優勝(Photo: Masanori Udagawa)

3

スコットランド戦で疾走する坂井克行(Photo: Masanori Udagawa)
<ワールドセブンズシリーズ 2015-16 第3戦・ウェリントン大会>
▽カップ準々決勝(1〜8位)
・ニュージーランド 36-0 ケニア
・イングランド 33-7 アルゼンチン
・南アフリカ 26-14 オーストラリア
・フィジー 21-12 アメリカ
▽カップ準決勝
・ニュージーランド 25-5 イングランド
・南アフリカ 31-0 フィジー
▼カップ決勝(優勝決定戦)
・ニュージーランド 24-21 南アフリカ
▼3・4位決定戦
・フィジー 24-12 イングランド
▽プレート準決勝(5〜8位)
・アルゼンチン 35-14 ケニア
・オーストラリア 17-5 アメリカ
▼プレート決勝(5・6位決定戦)
・オーストラリア 21-5 アルゼンチン
▽ボウル準々決勝(9〜16位)
・スコットランド 29-12 ポルトガル
・日本 19-14 フランス
・カナダ 35-12 ロシア
・サモア 29-24 ウェールズ
▽ボウル準決勝
・スコットランド 31-26 日本
・サモア 26-7 カナダ
▼ボウル決勝(9・10位決定戦)
・サモア 19-7 スコットランド
▽シールド準決勝(13〜16位)
・フランス 22-17 ポルトガル
・ロシア 17 – 0 ウェールズ
▼シールド決勝(13・14位決定戦)
・フランス 14-7 ロシア

4

プレート優勝で5位となったオーストラリア(Photo: Masanori Udagawa)

5

ボウルトロフィーを獲得したサモア(Photo: Masanori Udagawa)

6

シールドトーナメントを制したフランス(Photo: Masanori Udagawa)

PICK UP