セブンズ
2016.01.31
日本、惜しい! NZセブンズで強豪フランス破るも、ボウル準決勝で延長負け
フランス戦で決勝トライを決める男子セブンズ日本代表のトゥキリ ロテ
(Photo: Masanori Udagawa / photowellington.com)
ニュージーランドのウェリントンで開催されているワールドラグビーセブンズシリーズ(今季第3ラウンド)は、大会最終日の31日に順位決定トーナメントがおこなわれた。
9位以下のチームによるボウルトーナメントに進んだ日本は、12月の南アフリカ大会で銅メダルだったフランス(今季2ラウンド終了時:総合ランキング6位)に19-14で逆転勝ち。そして、ボウル準決勝でもスコットランド相手に食らいつき、延長でジャパンのトゥキリ ロテがゴールデントライを挙げたかと思われたが、認められず、結局26-31で敗れ、勇敢なチャレンジを終えた。
ボウル準々決勝。前半、フランスに2トライを奪われ、日本は0-14で折り返した。
しかし、後半のキックオフでボールをキャッチした橋野皓介がそのままゴールへ独走し、流れを変えた。後半2分過ぎにはレメキ ロマノ ラヴァが鋭いサイドステップでディフェンスを破り、コンバージョンキックも決まって同点に追いつく。そして試合終了間際、日本は自陣深くでもらったPKから回し、確実につないで副島亀里 ララボウ ラティアナラが突破、サポートしたトゥキリが決勝トライを挙げ、強豪のフランスに逆転勝ちした。
ボウル準決勝でも日本はキックオフプレーが好調で、健闘した。
スコットランドに先制されたものの、リスタートで確実にボールをキープし、副島が左タッチライン沿いをゲイン、テンポよくつなぎ、今大会でジャパンの主将を務める坂井克行がトライを挙げ追いついた。
6分に再びリードを許すも、その1分後、今度は小澤大が力走して同点とする。
前半終了前、パワーあるスコットランド選手に勝ち越され、5点ビハインドで折り返した日本だったが、後半のキックオフボールを副島が判断良く獲得してゴールに迫り、サポートもついて、最後は副島がインゴールにねじ込み19-19となった。
その後、勝ち越しトライを挙げた日本だったが、フルタイム前、粘るスコットランドにオフロードから防御網を破られ、延長に突入。
そして延長1分過ぎ、ボールをキープし続けた日本は敵陣に入り、トゥキリがインゴール左隅に飛び込みゴールデントライかと思われた。が、グラウンディング前にトゥキリの伸ばした左手がタッチラインに触っていたことがビデオで確認され、ノートライ。これで息を吹き返したスコットランドがプレー再開で得点し、日本は悔しい惜敗となった。
瀬川智広ヘッドコーチは「今大会はディフェンスにフォーカスしてきたが、失点が多い試合となってしまった。試合のなかで一貫性がなくなってしまっている」とコメント。ツアーキャプテンの坂井も「圧倒的に失点が多かった。世界で勝つには2トライ以内に抑えなくてはいけないと言われていたのに、失点が多くなってしまい、これでは勝てないというのが率直な感想」とディフェンスを課題にあげ、次のオーストラリア大会に向けて良い方向にもっていきたいと語った。
男子セブンズ日本代表は、2月6日、7日にシドニーでおこなわれるワールドシリーズ第4ラウンドにも参加する。