海外 2016.01.31

ハメット・サンウルブズ、船出前の動静 「自分にベクトル向けな」(堀江)

ハメット・サンウルブズ、船出前の動静 「自分にベクトル向けな」(堀江)
サンウルブズのマーク・ハメット ヘッドコーチ(撮影:?塩隆)
 2016年から南半球最高峰のスーパーラグビーに参加する日本拠点チーム、サンウルブズは、2月4日、都内でメディカルチェックを開始。8日から愛知、15日から沖縄でキャンプをおこない、23日には東京へ移動。27日の開幕戦(対ライオンズ/東京・秩父宮ラグビー場)に臨む。
 参戦初年度とあってか、諸事の準備に時間がかかった。1月下旬になっても具体的な宿泊施設が選手に明かされないなか、主将就任への意欲を示すHO堀江翔太は「始まったら、自分たちにベクトルを向けな、しゃあない。それはわかっている」。国内のプレー先であるパナソニックのサンウルブズ所属選手とともに、対話を重ね、覚悟を決める。
 27日にはマーク・ハメット ヘッドコーチ(HC)が都内で講演。「通常なら、スーパーラグビーではクリスマスまでの1か月間、一緒に過ごす。その後を含めると計2か月くらいは一緒に過ごす」と、準備期間の短さを「明らかな我々の課題」と認めた。しかし、「まずは皆が一体となるように」と、メディカルチェックの時間も最大活用してチームワークを強固にしたいとした。
「4日からはストレングス&コンディショニングのスタッフと話しながら、選手たちとも話をしたい。ぜひ、この時に選手のキャラクターを知りたい。サンウルブズでどうなりたいかということも」
 ジェイミー・ジョセフ新HCが率いる日本代表との連関性については、「まず、サンウルブズを強くすること(が第一)」としながら、「サンウルブズのHCは代表のHCと密接にやっていかなければ。オールブラックス(ニュージーランド代表)のHCはスーパーラグビーの各コーチと連携を密にしている。それが強さの理由だと思います」と続ける。
 堀江が所属するパナソニックの田邉淳BKコーチは、一部でその両チームへの入閣が報じられている。1月中旬にハメットHCと「雑談をした」という田邉BKコーチは明言を避けていたが、堀江は「いつも一緒にいるので、(サンウルブズに)もし入ってくれたら、いいですね」と応じている。
(文:向風見也)

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