国内 2016.01.01

関西学院がシード校の國學院久我山を撃破! 石見智翠館は流経大柏を倒し8強

関西学院がシード校の國學院久我山を撃破! 石見智翠館は流経大柏を倒し8強
関西学院が粘り強い守りで國學院久我山に勝利(撮影;松本かおり)
 4年ぶりの花園出場となった関西学院(兵庫)がシード校の國學院久我山(東京第1)を13-7で下し、全国高校ラグビー大会で5年ぶりのベスト8入りを決めた。
 1月1日におこなわれた3回戦。ともにディフェンスが強く、前半のスコアは関西学院FB碓井恒平のショットによる3点のみだった。両チームともゴールラインを背にした場面があったが耐え、白熱戦はロースコアのまま終盤の戦いに突入する。そしてようやくゲームが動いたのは後半25分、関西学院がラインアウトからモールで押し込み、大きな追加点を挙げた。コンバージョン成功で10-0。
 しかし2大会連続の8強入りをあきらめない國學院久我山は、直後のリスタートでプレッシャーをかけ、ラックでボールを奪い返して果敢に攻めた。相手の反則を挟んで再び速攻を仕掛け、PR有賀光生がインゴールにねじ込む。キック成功で3点差。ロスタイムへ。
 だが、今度は関西学院がブレイクダウンの激しいファイトでPGチャンスを得、追加点を奪い、直後、ノーサイドの笛が鳴った。
 粘り強いディフェンスと豊富な運動量で熱闘を制した関西学院は、準決勝進出を果たした2010年度大会以来、2度目の8強入りとなった。
 シード校同士の対決となった石見智翠館(島根)×流経大柏(千葉)の試合は、24-19で石見智翠館が競り勝った。
 前回大会の2回戦で苦汁をなめさせられた相手との正月対決に、必勝を期して臨んだ石見智翠館は、序盤にラインアウトモールで先制。流経大柏は前半20分に身長154センチの俊敏なWTB吉田太一が次々とタックラーをかわして同点に追いつき、キック成功で逆転し、後半5分にはゴール前ラックからHO林隆伍がサイドを突いてリードを広げた。が、石見智翠館は後半12分、20分とモールで強さを発揮して連続トライを奪い、ゲームをひっくり返した。さらに22分、流経大柏のパスが乱れ、石見智翠館のWTB平松祐人が足でコントロールして確保したボールをゴールへ持ち込み、貴重な追加点を獲得。
 流経大柏は終盤に1トライを返したが、ロスタイムの残り数分間を石見智翠館は守り切り、2012年度大会以来2回目のベスト8入りとなった。

iwami

石見智翠館×流経大柏。激しい空中戦(撮影:松本かおり)

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