国内 2016.01.01

天理と大阪桐蔭が2大会ぶりベスト8入り! 深谷、関商工は敗退

天理と大阪桐蔭が2大会ぶりベスト8入り! 深谷、関商工は敗退
深谷との3回戦、モールで前進する天理(撮影:松本かおり)
 東大阪市花園ラグビー場で開催されている第95回全国高校ラグビー大会は、元日あさから3回戦が始まり、天理(奈良)と大阪桐蔭(大阪第2)が勝ってともに2大会ぶりの準々決勝進出を決めた。
 2回戦でシード校の常翔学園(大阪第3)を倒して勝ち上がってきた天理は深谷(埼玉)と対戦し、31-23で制した。
 天理は前半6分過ぎ、モールをうまくずらしながら押し切って先制。
 対する深谷は14分、相手の落球でターンオーバーとなり、自陣深くからSO霜鳥優太がロングキック、これにチェイスで競り勝ったFB山沢京平が足でボールをコントロールしてインゴールで押さえ、5点を返した。
 天理は18分、FL北條耕太のビッグゲインからチャンスとなり、テンポよくたたみかけてWTB前原昂生がトライ。21分には、ブレイクスルーしたキャプテンのSO林田拓朗がさらにキックで相手にプレッシャーをかけると、深谷のSO霜鳥がボールを外に蹴り出そうとしたが失敗、天理のチャンスとなり、パワフルなPR山川力優が突進してリードを広げた。深谷にPGで加点された直後の26分には、スクラムからのアタックで、CTB津田剛希が軽快なステップでかわして追加点。24-8とした。
 しかし深谷は粘り、前半終了前、ラインアウトからの攻撃で、フラットパスを受けたCTB森田至が抜けてトライを決めた。さらに後半12分には、ゴール前5メートルのスクラムからNO8平山隼人が持ち出して5点を返す。17分にはPG成功で24-23となり、1点差に迫った。
 だが天理は後半25分、相手のラインアウト失敗でめぐってきた好機を逃さず、スクラムから展開して攻め上がり、外にスペースを作ってCTB竹田英司が抜けてトライ。これで勝利を引き寄せた天理がそのまま逃げ切った。
 深谷にとっては4回目の3回戦だったが、またも初のベスト8入りとはならなかった。
 春の全国選抜大会で準優勝だった大阪桐蔭は関商工を55-7で下した。
 大阪桐蔭は前半10分過ぎ、キックパスのバウンドボールを確保したWTB新居良介がゴールに持ち込んで先制。18分にラインアウトモールで追加点を挙げると、25分には自陣深くでのスクラムからブラインドサイドをWTB松山元太が抜け、つないで攻め上がり、最後はキャプテンのSH杉山優平がフィニッシュして19-0とリードした。
 関商工は後半5分、FWがピック&ゴーを繰り返してキャプテンのPR森島寛高がトライを獲得。
 しかし総合力で上回る大阪桐蔭は10分、またもモールドライブで差を広げると、その2分後にはWTB松山のゲインで敵陣に入り、最後はHO立木雅基がゴールに持ち込んで勢いを加速させた。運動量が衰えない大阪桐蔭はその後、4トライを追加し、快勝でベスト8入りを決めている。

sugiyama

巧みにゲームコントロールする大阪桐蔭のキャプテンSH杉山優平(撮影:松本かおり)

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