国内
2015.12.26
近鉄が歓喜のプレーオフ進出! NTTコムも優勝争い残った
ノーサイド、歓喜にわく近鉄フィフティーン(撮影:見明亨徳)
トップリーグのグループA。4位以内でのプレーオフ(リクシルカップ)進出をめざしたNTTコミュニケーションズシャイニングアークス(前節終了時4位、勝点21)と近鉄ライナーズ(同5位、勝点19)の直接対決が12月26日、愛知・パロマ瑞穂ラグビー場で行われた。
前半はNTTコムが15-10のリードで折り返した。
お互いの熱で最後までもつれ、後半30分、近鉄FB高忠伸がWTBアンドレ・テイラーからのパスを受け右隅へ飛び込み、18-18と追いついた。そして難しい位置のコンバージョンをSO重光泰昌が冷静に決め、20-18と逆転した。
最後の攻めでNTTコムはPGチャンスを得るも、FB小倉順平が外し、残り時間を近鉄が耐えてノーサイドとなった。
近鉄は総勝点23となり3位。NTTコムは7点差以内の敗戦で勝点1を得て22とした。そして同日、東京・秩父宮ラグビー場では同じグループAのサントリーサンゴリアスが東芝ブレイブルーパスに14-25で敗れ総勝点21にとどまったため、NTTコムが4位でプレーオフ進出を決めた。ともに初めての出場となる。
試合後、近鉄・前田隆介監督は「前半、選手の動きが悪かった。後半、自分たちで立て直してくれた」と安堵の表情。豊田大樹主将は「今年、一番悪い試合だった。後半も中盤まで攻めても自分たちのミスで機会を逸していた。焦りはあった。でも相手に取られなかったことが大きかった」と話した。
一方、敗戦ながらもリクシルカップ出場の権利を得たNTTコムのロブ・ペニー ヘッドコーチは「プレーオフで戦える十分の実力を持っている」と胸を張る。金正奎ゲームキャプテンは「メンタル面で悪いところが出た。分かっているだけに
成長できる」と話した。
なおこの試合で、近鉄の日本代表LOトンプソン ルークは、2週前の試合で痛めた左足ふくらはぎを前半4分、ディフェンスに行く際に再び負傷。交代し、松葉づえ姿で試合を見守った。
リクシルカップ1回戦で近鉄は神戸製鋼コベルコスティーラーズ(B2位)と、NTTコムはヤマハ発動機ジュビロ(B1位)と対戦する。
瑞穂ラグビー場の第1試合は地元・豊田自動織機シャトルズが後半、FW陣のプレッシャーでコカ・コーラレッドスパークスから7連続トライを奪い70-17(前半17-10)と圧勝した。織機はグループB5位となり、9〜16位決定戦ではグループA8位のリコーブラックラムズと対戦する。コカ・コーラはリーグ戦を全敗で終え、グループB最下位(8位)。A5位のサントリーと当たることになった。
(文:見明亨徳)
後半30分、近鉄FB15高が同点トライし祝福される(撮影:見明亨徳)
<LIXIL CUP 組み合わせ>
<9〜16位決定トーナメント 組み合わせ>