国内 2015.12.01

五郎丸のキックの前には…。NEC目覚めるも、ヤマハが開幕3連勝!

五郎丸のキックの前には…。NEC目覚めるも、ヤマハが開幕3連勝!
パワフルに走るヤマハ発動機のCTBシアレ・ピウタウ(撮影:?塩隆)
<ラグビートップリーグ グループB 第3節>
ヤマハ発動機 39-19 NEC
(2015年11月28日/静岡・エコパスタジアム)
 開幕2連敗中だったNECは、「まず、1対1で食い込まれていた。そこを修正しよう」とPR瀧澤直主将。まず、球を持つ人が1歩でも前に出る。原点回帰といった趣の攻めを、CTBからSOへ移った日本代表の田村優が引っ張る。前半12分には、WTB後藤輝也が先制する。
 
 ヤマハは相手の前進を許し、接点で反則を重ねた。しかしSO大田尾竜彦によれば、「粘れてはいる」。
 7-5とリードしていた29分、自陣ゴール前での組織守備で魅せる。対するSH茂野海人が「もっと早く(その地点へ)行けば…」と悔やむ前で、球をかすめ取る。30分、敵陣中盤右のスクラムからCTBシアレ・ピウタウの中央突破を促す。その脇をFW陣がさらに攻め、32分にはNECの反則を誘った。
 さらに37分、敵陣22メートル線上右でFL三村勇飛丸主将がタックルするや、周囲のFWが加勢。攻守交替。以後は振り子の展開を重ね、やはりNECの反則を呼んだ。
 時の人、FB五郎丸歩が注目のペナルティゴールを決める直前には、それぞれこんな場面があったのだ。
 13-5で迎えた後半以降、チームはさらに駆ける。9分には敵陣ゴール前左のモールからWTBハビリ ロッキーが止めを刺す。20-12。31分には前進したスクラムの周りで球を回し、HO日野剛志副将がだめを押す。32-19。FLデウォルト・ポトヒエッターはSO大田尾いわく「流れが悪い時、(接点で)頭を突っ込んでくれた」。FB五郎丸も頷く。
「パニックにならなかったですね。強みのFWも活きました」
(文:向 風見也)

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