ワールドカップ 2015.10.09

W杯後に日本を去るエディー・ジョーンズHC 復帰の可能性を示唆

W杯後に日本を去るエディー・ジョーンズHC 復帰の可能性を示唆
いまや世界中から注目されているエディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチ
(Photo: Getty Images)

 現在イギリスで開催されているラグビーワールドカップ後に日本代表ヘッドコーチを退任することが決まっているエディー・ジョーンズ氏が8日、同大会公式サイト(ラグビーニュースサービス)の単独インタビューに応じ、「日本に帰ってくることはいつでも視野に入れている」と日本での現場復帰の可能性を示唆した。

 ジョーンズ氏はワールドカップ後、スーパーラグビーで戦うストーマーズ(南アフリカ)の指揮官に就任することが発表されたばかりだが、契約期間は3年とみられている。もし、途中で辞任や解任がなく、契約をまっとうした場合、2018年8月にはフリーの身となるが、ワールドカップで過去1勝しかできなかった日本代表を鍛え、優勝候補の南アフリカ代表を倒すという歴史的偉業を遂げた名将ジョーンズは、いま世界中の多くのラグビー協会やクラブから注目の的だ。実際、イングランド代表の次期ヘッドコーチ候補として名前が挙がっていた。

 2019年のワールドカップ日本大会に向けて、ジョーンズ ヘッドコーチの再指揮を熱望するファンは多いが、本人はインタビューで日本への思いを次のように語っている。
「日本復帰はいつも選択肢の一つ。日本のラグビーは私の人生で大きな部分を占めている。日本人の母、そして妻を持ち、日本のチームにも強いつながりを感じている。日本でのコーチ人生は私のキャリアで一番喜びを感じた期間だ。だから、復帰は考えている」

 しかしながら、挑戦することを恐れないジョーンズ氏は、南アフリカ代表やフランス代表で指揮を執ることにも興味があることを明かしている。

 そして、日本ラグビー界に変革を求め続けてきたジョーンズ氏はこんなことも言っている。
「もし日本がいま以上にレベルアップしたいなら、現状維持では駄目だ。私が退任することを決めた理由もそこにある。いまのままで2019年大会の準決勝にいけると思っているなら、クレージーとしか言えない。絶対にありえないことだ」

 日本代表の次期指揮官は早ければ年内に選定されるが、日本ラグビーフットボール協会ははたしてどう決断し、動くのか……。

 ※ ラグビーニュースサービスによるジョーンズHCの独占インタビュー記事は、ワールドカップ公式サイトでご覧ください。

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