国内 2015.01.11

東芝はプレーオフ進出決定も渋い顔 NTTコムは敗れてもスタイル貫く

東芝はプレーオフ進出決定も渋い顔 NTTコムは敗れてもスタイル貫く

TOSHIBA

ラックサイドを突く東芝のPR浅原拓真(撮影:松本かおり)

<トップリーグ 2014-2015 セカンドステージ グループA 第7節>
東芝 31-14 NTTコム
(2015年1月11日/東京・秩父宮ラグビー場)

 国内最高級の強さを誇るスクラムで2つの認定トライを奪うなど、持ち味の一端なら示した。「(組む際の)ルーティーンをしっかり」と最前列のHO湯原祐希は語る。東芝が上位4強によるプレーオフ進出を決めた。
 しかし、冨岡鉄平ヘッドコーチ(HC)は手厳しい。「よくやってくれたのは確かで選手を蔑みたくはない」としつつ、「僕が東芝ファンなら、ショックなんだよね。きょうの試合は」。ソフトなタックルを外されるさまに個々の「責任感」の欠如を見た。
 攻めても接点に必要以上の人が集まり、停滞した。NO8リーチ マイケル ゲーム主将が「もっとスマートにやらないと」と頷くなか、指揮官も「わかる。大事な試合ほど間違いのないことをしたい。でも、それだけでは…」。消化不良な一戦を「いいストーリー(の序章)」と捉えるのみだ。
 NTTコムは初体験の後半戦上位グループで全敗も、手応えを掴んだ。
 点差を離されても守備の規律、振り子の攻撃方法を貫く。その先に、ノーサイド直前のSOエルトン・ヤンチースのトライがあった。
「闘志を出せた」と語るロブ・ペニーHCらは、ワイルドカードトーナメントで日本選手権出場を目指す。

(文:向 風見也)

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