国内
2014.12.21
大東大を「捕まえたところの寄り」で制した明大、4強入りへの課題は?
ゴールを目指して走る明治大のWTB紀伊皓太(撮影:松本かおり)
<全国大学選手権 セカンドステージ プールC 第2節>
明治大(関東対抗戦3位) 41−29 大東文化大(関東リーグ戦4位)
(2014年12月21日/東京・秩父宮ラグビー場)
今季の関東大学リーグ戦を沸かせた大東大は後半37分、FL篠原祥太主将がトライを決めた。前年度の全国4強を独占した対抗戦きっての伝統校、明大に29−34と迫った。
試合展開を面白くできたのは、やはり、確かな攻撃力を持っていたからだ。SO川向瑛が何度も守備網の隙間をえぐり、CTBホセア・サウマキは2度、ゴールラインを割った。
それだけに、得点以上にミスが続いたのが悔やまれるか。「取り急いだ」。SO川向は、相手の肉弾戦でのしつこさに脱帽した。
「こちらを捕まえたところへの寄りが速くて、球出しが遅れた」
結局、FW陣の働きが光った明大は、大東大の落球を契機にだめを押した。しかし、勝った丹羽政彦監督は怒り心頭。SO田村煕ら主力を欠くBK陣が判断のエラーを重ねており、指揮官はそれを指摘していた。
27日の第3戦。同じ対抗戦の筑波大と準決勝進出を争う。相手陣営では実質的司令塔のSO/FB山沢拓也らが復帰。明大が41−21と制した9月対戦時とは様子が違う。同カード2連勝を期すPR勝木来幸主将も、「このままでは勝てない。FW、BKで助け合いたい」。素直な実感だろう。
(文:向 風見也)