帝京大早くも4強入り! 同志社劇的勝利ならず、関西勢は第2ステージ敗退
(撮影:前島進)
第51回全国大学ラグビー選手権大会は21日、セカンドステージ第2節の全8試合が各地でおこなわれ、6連覇を狙う帝京大が最終節を待たずしてファイナルステージ進出(4強入り)を決めた。
プールAの帝京大は、埼玉・熊谷ラグビー場で朝日大(ファーストステージ1位)を83−12と圧倒し、2勝0敗となって総勝点を15に伸ばした。そして、同時間帯に奈良・天理親里ラグビー場でおこなわれていた試合で、A組2番手の法政大が28−64で天理大に敗れ1勝1敗(総勝点8)となったため、帝京大を上回るチームはいなくなり、前王者のプールA1位が確定した。
関西チャンピオンの関西学院大は2敗目を喫し、セカンドステージ敗退が決定した(プールC)。第1戦(対 明治大)を落とし、必勝を期して大阪・近鉄花園ラグビー場で筑波大(関東大学対抗戦A5位)に挑んだものの、12−60で完敗。筑波大はブレイクダウンのターンオーバーからトライを挙げるなど、前半だけで41点差をつけ、早々と勝負を決めた。
同じプールCのもう1試合は東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれ、対抗戦3位の明治大がリーグ戦4位通過の大東文化大に終盤追い上げられながらも、41−29で退け、筑波大とともに2勝0敗(総勝点12)となった。27日に東京・江戸川区陸上競技場でおこなわれる直接対決で勝った方が準決勝進出となる。
プールBに入っている関東大学リーグ戦1部優勝の流通経済大は、秩父宮で同じリーグ戦チームの中央大に19−5で辛勝し、2連勝(総勝点14)。序盤にイエローカードをもらってチームに迷惑をかけた流経大のWTBジョセファ・リリダムだったが、ハーフタイム前、トライを決めた中央大のコンバージョンキックをチャージし、同点を阻止するファインプレーを見せた。12−5の僅差で迎えた試合終盤には、攻守が目まぐるしく変わるなか、集中力高かった流経大のHO中村篤郎が相手からボールを奪い、つないで、最後はWTBリリダムがゴールへ駆け抜けて勝利を決定づけた。
同組では、対抗戦4位の慶應義塾大も2勝0敗(総勝点12)。関西2位の京都産業大を相手に、しぶといディフェンスからターンオーバーして得点するなど、8トライを奪って52−21と大勝した(熊谷ラグビー場)。よって、27日に江戸川区陸上競技場でおこなわれる流経大×慶大でプールBの勝者が決まる。
プールDでは、最多出場回数(48回)で並ぶ早稲田大(対抗戦2位)と同志社大(関西3位)の伝統校対決が近鉄花園ラグビー場でおこなわれ、早稲田が18−17で制した。6点を追う同志社は試合残り時間約1分で、ラインアウトからモールで押し込み1点差に迫ったが、WTB宮島裕之のゴールキックは右に外れ、劇的勝利をつかむことはできなかった。
関西勢はすべて、セカンドステージ敗退が確定。
D組では、立命館大を52−18と圧倒した東海大(関東大学リーグ戦2位)も早稲田と同じく2連勝で、27日に秩父宮ラグビー場でおこなわれる直接対決でベスト4入りするチームが決まる。
※ 勝ち=5点、引き分け=2点、敗戦=0点
※ BPはボーナスポイント。4トライ以上獲得で1点、7点差以内の敗戦でも1点が与えられる。
※ APはアドバンテージポイント。地域所属リーグ戦で1位だったチームには3点、2位には2点、3位には1点がそれぞれ加算される。