国内 2014.12.21

「自分たち」に必要はものとは? 流経大、中大破るも4強入りへ反省

「自分たち」に必要はものとは? 流経大、中大破るも4強入りへ反省

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流経大のゲームキャプテンを務めたLO今野剛秀、力強く前へ運ぶ(撮影:松本かおり)

<全国大学選手権 セカンドステージ プールB 第2節>
流通経済大(関東リーグ戦1位) 19−5 中央大(関東リーグ戦5位)
(2014年12月21日/東京・秩父宮ラグビー場)

 いわゆる「自分たちのラグビーができなかった」か。リーグ戦王者の流経大は、19−5で勝利も不満足。這いつくばっては起き上がる中大を前に、攻撃継続時のミスを重ねた。縦への推進力を前面に押し出したかったが、「前に出ていない状態でオフロード(相手と当たりながらのパス)を狙い、ボールが手につかず…」とLO今野剛秀ゲーム主将は嘆いた。
 27日には、対抗戦4位で昨季全国4強の慶大と準決勝行きを争う。次の相手もしつこさが長所なだけに、もう、豪快さと粗雑さを混同したくない。「コミュニケーション不足とハンドリングを修正し、細かいミスをなくす」とは、CTB合谷和弘だ。課題解決には、連携強化と基本技術の見直しが必要だという。「自分たちのラグビーをすれば勝てる」という定型句を実現させられるか否かは、結局、その「自分たちのラグビー」に必要なプレーの精度で決まる。
 一方、4強入りへの道が絶たれた敗者は。前半38分、それまでの約5分間で5度もモールを試み、結局モールによるトライで5−7と追った。「自分たちのラグビー」の詳細を守備とモールと陣地獲得に限定し、結果と別に生き様は示した。

(文:向 風見也)

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