国内
2014.09.21
パナソニック、連携の質で80点大勝! 宗像サニックスを下し4連勝
ワイルドナイツは計12トライでブルースを圧倒(撮影:松本かおり)
<トップリーグ 2014−2015 1stステージ 第5節 プールA>
パナソニック 80−7 宗像サニックス
(2014年9月21日/栃木・足利市総合運動公園陸上競技場)
2季ぶりのトップリーグ挑戦となる宗像サニックスは、前年度王者を前に哲学を貫く。ワイドに展開する。その形で前半9分にCTBロビンス ブライスが先制。以後、しばし継続したのちに密集脇の相手守備網の凸凹を突く場面を多く作った。藤井雄一郎監督は「基本、穴はない。ただ、ボールを持っとけば…」と考えていた。前半やや苦しんだ勝者、PR稲垣啓太は。
「コミュニケーションミスですね。でも、わかり切ってることなので」
中盤以降のパナソニックは「じゃ、そこを厚くしよか」とHO堀江翔太主将。いまの部是の「日々、成長」の成果か。「試合中、相手のアタックに反応、適応できるようになった」。21−7とリードし迎えた前半27分頃の危機をしのぎつつ、理解度を高めている最中の戦術を遂行する。攻守、本来の持ち場を問わず、所定の陣形を素早く作る。ハンズアップ。低いヒット。空間へパス。この連続の先で、リーグ戦100試合目のWTB北川智規の4トライ、FLジョージ・ホワイトロックの殺人タックルがあった。80−7。「勝手なプレーをしなかった」。ロビー・ディーンズ新ヘッドコーチは大らかだった。
(文:向 風見也)