国内
2014.09.21
リコー、今季初白星! コカ・コーラ相手に最初から気迫の守り
リコーの小松大祐キャプテン(撮影:BBM)
<トップリーグ 2014−2015 1stステージ 第5節 プールB>
リコー 53−5 コカ・コーラ
(2014年9月20日/東京・秩父宮ラグビー場)
理屈じゃない。かつての日本コカ・コーラ社の宣伝文句然としていたのは、相手のリコーだった。
最初のキックオフから。敵陣深い位置で相手に捕球させ、束でタックル。ブロー。反則を取られるも、抗った1人のWTB小松大祐主将は、後にここを勝負の分かれ目だったと話す。何としてでも勝つとの意志を具現化できたからだ。相手のミスを機に速攻、前半だけで27−0とする。渦中の10分頃には、リーダーが相手攻撃の軸たるCTBニック・カミンズを倒し、その数秒後には別なキーマンのHO有田隆平に刺さる。いずれも戦前から注視していた。「後半、相手は少し元気がないかなと。そこでたたみかける」。攻めても試合を通じ、2トライを挙げた。
WTB小松主将やFL武者大輔らのタックル、絶えず作られる横一列の守備網、合計4人の外国出身FW。勝者の勝った理屈はいくらも挙がろう。ただ、この日の勝負には理屈と違う要素が色濃く反映されたか。4敗目を喫した山口智史監督は「メンタル面の準備不足」と声が小さく、やっと初白星を挙げたWTB小松主将は、優勝の可能性が残るグループ4強入りを「あきらめません」。
(文:向 風見也)