ナミビアが大逆転で5大会連続W杯出場! ケニアは得失点差で涙
(Photo: IRB / ER 2015)
ケニア代表の選手たちは、夢を目前にしていた。2014年7月6日、マダガスカルの首都アンタナナリボでジンバブエ代表に勝つか引き分けなら、ラグビーワールドカップ初出場が決定。負けても、4トライ以上挙げるか7点差以内の接戦に持ち込めば、ボーナスポイント獲得でアフリカ最終予選を制し、来年秋の大舞台で世界最強軍団のオールブラックスと対戦できるはずだった。
しかし、夢は叶わなかった。2勝0敗で迎えた最終戦、ジンバブエ代表に10-28で惜敗。
前半31分に、セブンズのスター選手でもあるCTBハンフリー・カヤンゲが中央を突破してゴールへ駆け抜け、一時は10-6とリードした。しかし、9日間で3試合というタフなスケジュールで疲労はピークに達していたか、セットピースで精彩を欠き、ブレイクダウンもことごとく相手に支配された。
前半終了前に逆転トライを許し、後半も守る時間帯が続いてさらに2度ゴールラインを割られ、ロスタイムの奮闘も実らず、ノーサイドの笛に肩を落とした。
4チームによるアフリカ最終予選で、せめて2位に入れば敗者復活プレーオフに望みをつなげたが、第2試合に登場したナミビア代表が、すでに目標を失っていたマダガスカル代表から13トライを奪って89-10と圧倒。総当たり戦の結果、ケニア、ジンバブエ、ナミビアは2勝1敗(勝点10)で並んだものの、得失点差で、ナミビアが5大会連続5回目のワールドカップ出場を決めた。2位はジンバブエ、ケニアは3位に終わった。
アフリカ予選1位通過のナミビアは、本大会ではニュージーランド、アルゼンチン、トンガ、グルジアと同じプールCに入る。
一方、24年ぶりのワールドカップ出場に望みをつないだジンバブエは、敗者復活をかけた4チーム参加のプレーオフに回ることとなり、来月上旬(予定)にロシアと対戦することが決まった。そして、その試合に勝ったチームと、ウルグアイ×香港の勝者がファイナルバトルに臨み、最後のワールドカップ出場権をかけてホーム&アウェイで戦う。