海外 2014.07.06

ワラターズ総合1位確定! 田中所属のハイランダーズは最終戦で天国か地獄

ワラターズ総合1位確定! 田中所属のハイランダーズは最終戦で天国か地獄

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絶好調のワラターズ。カートリー・ビールも活躍続き、悲願の初優勝へ前進
(撮影:Yasu Takahashi)

 南半球で開催されているスーパーラグビーは、今週末に第18節の全7試合がおこなわれ、ワラターズ(オーストラリア)が1試合を残してレギュラーシーズン総合1位を決めた。
 6日、本拠地シドニーにハイランダーズ(ニュージーランド)を迎えたワラターズは、44-16で快勝。WTBロブ・ホーンのトライなどで前半を11-9とリードして終えると、後半は、安定したセットピースからのサインプレーや、フィジカルバトル、サポートプレーが光り、5トライを追加して相手を圧倒した。
 1位通過のワラターズは、上位6チームによるファイナルシリーズ(プレーオフ)は準決勝からの登場となり、ホームで戦えるアドバンテージも得た。
 一方のハイランダーズは、この試合に勝てば12年ぶりのプレーオフ進出が決まるところだったが、勝点を伸ばすことができず、12日の最終戦(対クルセイダーズ)にすべてをかける。去就が注目されるSH田中史朗にとっても大事な一戦だ。

 ニュージーランド・カンファレンスでハイランダーズと激しい首位争いを繰り広げているクルセイダーズは、5日にクライストチャーチで国内チームのブルーズと対戦し、21-13で競り勝った。カンファレンス制覇は最終節に持ち越しとなったが、勝点4を加えてプレーオフスポットは確実なものとした。

 3連敗で崖っぷちに追い込まれていた前王者のチーフスは、ハリケーンズとのニュージーランド・ダービーを24-16で制し、3連覇に望みをつないだ。総勝点40としたチーフスは11日のブルーズ戦に勝てばプレーオフに進めるが、ブルーズ(総勝点36)も6強入りへわずかな可能性が残っており、白熱のラストサバイバルマッチとなるのは必至だ。
 そんななか、ハリケーンズは一足先に全日程を終了。8勝8敗の総勝点41(18節終了時:総合5位)で、他チームの結果を待つ。
 
 オーストラリア・カンファレンスでは、ウェスタン・フォースが5日に地元パースでレッズと対戦し、30-20で勝利。コカ・コーラレッドスパークスへの移籍が決まったWTBニック・カミンズが序盤にトライを奪い、チームに勢いをつけた。総勝点40(9勝6敗)で同国ライバルのブランビーズと並んだフォースは、11日の直接対決で勝てば、2005年のチーム創設(2006年の新規参入)以来初のプレーオフ進出となる。

 南アフリカ・カンファレンスでは、同地区首位を決めていたシャークスがチーターズに20-27で敗れ、総合3位に後退した。また、過去3回の優勝経験があるブルズはストーマーズに0-16と惨敗し、プレーオフ進出の可能性が消滅した。

 18節を終えて、プレーオフ出場を決めているのはワラターズ、クルセイダーズ、シャークスの3チーム。そして、ハイランダーズ、ハリケーンズ、ブランビーズ、フォース、チーフス、ブルーズが残る3枠を争い、次週の最終節で明暗すべてが決まる。

<スーパーラグビー 2014 総合順位表/第18節・7月4〜6日 終了時点>

18total

※ 南ア、NZ、豪州の各カンファレンス1位と、その他の上位3チームがプレーオフトーナメントに進む。
※ 順位決定は、勝点(ポイント)制を採用。全試合終了時点で、勝点の多い順に順位を決める。
※ 各試合の勝点は、勝ちで4点、引き分けで2点、負けは0点。
※ BPはボーナスポイント。4トライ以上挙げると1BP、7点差以内の敗戦でも1BPが加算される。
※ 勝点で並んだ場合、勝利数の多い方が上位。それでも並ぶ場合は総得失点差で優劣を決める。

<スーパーラグビー 2014 カンファレンス別 順位表/第18節・7月4〜6日 終了時点>

18 each

<最終節 対戦カード>
・ブルーズ vs. チーフス
・ブランビーズ vs. フォース

・ブルズ vs. レベルズ
・クルセイダーズ vs. ハイランダーズ
・レッズ vs. ワラターズ
・ライオンズ vs. チーターズ
・ストーマーズ vs. シャークス

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