国内 2014.06.15

サントリー新人PR垣永、強力ライバルとの定位置争いに名乗り!

サントリー新人PR垣永、強力ライバルとの定位置争いに名乗り!

kakinaga

垣永真之介(撮影:BBM)

 日本代表の育成選手であるサントリーの新人PR垣永真之介は、14日、東京・リコー砧グラウンドでリコーとの練習試合に先発。後半21分まで出場し、持ち前の突破力とハンドリングスキルを随所に示した。日本代表56キャップ(国同士の真剣勝負への出場数)の畠山健介と右PRのポジションを争う。

 春先はジャパンの国内合宿とサントリーの練習場を行き来していた早大前主将のPR垣永。この日は前半29分にトライを挙げ、後半10分にはラックサイドからの鋭い飛び出しとオフロードパスでWTB成田秀悦の得点をアシストした。再三、守備網の裏を突く走りを繰り出し、40−31での勝利に貢献した。

 就任3年目の大久保直弥監督は、開口一番、「ポテンシャル、すごいでしょ」とPR垣永について話し、「ボールキャリアとして、ゲインラインに走り込むアグレッシブさ。ああいうプレーは、ありそうでないんです。もう少しスクラムで安定感が出てきて、うちのラグビーのスタイルに慣れたらもっと彼の良さが出る」と続けた。長くレギュラーを張るPR畠山の存在感の大きさを認めつつ、「(PR垣永と)共存できるように」。身長180センチ、体重115キロの才気を8月開幕のトップリーグで起用したい意志を匂わせた。

「彼(PR畠山)に挑戦することが彼(PR垣永)にとっての成長のチャンス。そこで勝ったら、世界に羽ばたける」

 試合後、本人は「好きなプレーだけをやっていたのでいいとは言えない。もっとディフェンス面できつい選択(泥臭い働き)ができたらな、と。(ボール保持者としての活躍は)皆、いいところでボールをくれるので」と控えめに総括した。

「(トップリーグは)大学と全然、レベルが違う。そこでプレーできる人はほんのひと握りだし、幸せなことだなと。(大学卒業時に)いつ(ラグビーを)辞めてもいいという状況で、自分でやると決めて…。責任を強く感じます」

 PR畠山との定位置争いに向けては、「そりゃ、スタメンを狙います。僕のラグビーの最後のキャリアで、そういう挑戦(不動の代表選手との競争)がしたい」。学生生活を離れてなおプレーを続けているという状況を鑑みてか、22歳の若さで「最後」という言葉を選んだ。

(文:向 風見也)

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