エディージャパン、テストマッチ9連勝! スクラム奮闘でアメリカ下す
アメリカ、ロサンゼルスのスタブハブセンターで14日(日本時間15日)、「IRB パシフィック・ネーションズカップ(PNC)2014」のアジア・パシフィック・カンファレンス第2節がおこなわれ、日本代表が37-29(前半 17-17)でアメリカ代表を下した。日本はこれで、昨年11月からテストマッチ9連勝。アウェーでアメリカ代表に勝ったのは15年ぶりである。
「いいレッスンになった。今日は全体的にいいプレーは少なかったが、勝利という結果は良いもの」とエディー・ジョーンズ ヘッドコーチ。「トップ10になるには相手を潰しにいかないといけない。セットピースのおかげで今日はトラブルから抜け出すことができた。BKはあまり調子が良くなく、判断ミスが多くあったが、皆ミスは犯すもの。昨年、今年とホームとアウェーでアメリカとカナダに勝利した。チームが前進しているということ」と、タフな遠征を振り返った。
スクラムではかなりプレッシャーをかけることができたようで、核となったPR畠山健介は、「ゲームを通して良いスクラムが組めた。最初のスクラムを組んだときに今日は良いスクラムが組めると思ったので、ピンチの時、チャンスの時にスクラムでペナルティをもらいにいったり、トライを取りにいったりした。自分たちのやりたいことである、『低い、ルーティン、8人で組む』という意識がアメリカより良かったので良いスクラムを組めたのだと思う」とコメント。
同じく奮闘したPR三上正貴は、「プラン通りにスクラム1本目からプレッシャーをかけて早い段階で相手の心が折れたので、良かった。カナダ戦では押すことができるまで時間がかかったので、今日は1本目からFW8人で話をして修正した。一人ひとりのパワーとスキルアップに加えて、8人がまとまって組めるようになったことが大きい」と手ごたえを感じている。
さらなる進化へ。リーチ マイケル主将はまだ満足していない。
「課題は2つあって、まずプレッシャーを終始与え続けることができなかったこと。あとはトランジション後のディフェンスを修正しなくてはいけない」
今春のジャパンの試合は6月21日のイタリア代表戦が最後。桜を胸に付けた勇敢な男たちは、東京・秩父宮ラグビー場で欧州シックスネーションズの一角に挑む。