国内 2014.04.29

サニックスワールドユース初制覇に向け、東福岡 好発進! 桐蔭はNZに完敗

サニックスワールドユース初制覇に向け、東福岡 好発進! 桐蔭はNZに完敗

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闘将・西村寛久監督から中村英行新監督へとバトンタッチした筑紫高校は、韓国王者を圧倒
(撮影:Hiroaki. UENO)

 高校単独チームが出場する国際大会として世界的にも注目度が高まっている「サニックス ワールドラグビーユース交流大会」が、今年もゴールデンウィークに福岡・グローバルアリーナで開幕した。
 第15回大会を迎えた今年は、国内の強豪高校8チームと、ニュージーランド王者(ハミルトン ボーイズ ハイスクール)など海外8か国・地域の実力校が参加。大会初日の4月28日は、4チームずつの4プールに分かれて予選リーグ8試合がおこなわれた。

 今春の全国高校選抜大会で優勝した東福岡(福岡)は、海外勢ビッグ4の一角と目されるSGS フィルトン カレッジ(イングランド)を15−7で下し、今大会初制覇に向けて好発進した。
 パワフルな相手に東福岡は一歩も引かず、キャプテンのFL古川聖人などがブレイクダウンで奮闘。前半17分にWTB高野蓮が低い姿勢で突破して先制トライを奪うと、ペナルティゴールを加えたあとの後半21分にはスピードあるSO松尾将太郎が抜け出し、WTB岩佐賢人につないで勝負を決めた。フルタイム直前にイングランドの若人がラインアウトからモールで押し込んで意地を見せたものの、東福岡の堅いディフェンスを崩すのはこれが精いっぱいだった。

 センバツ準優勝校の桐蔭学園(神奈川)は、ニュージーランド勢として5連覇を狙うハミルトン ボーイズ ハイスクールに0−46で完敗。小雨降るなか、ハミルトンはハンドリングエラーが目立ったものの、ダイナミックなランナーたちが自陣から何度もブレイクスルーし、計8トライを挙げた。桐蔭学園は前半20分に力強いモールドライブでゴールに迫り会場を沸かせたが、グラウンディングには至らなかった。

 2013年度に高校日本一となり、今春は東福岡に惜敗して4強にとどまった東海大仰星(大阪)は、数多くのスプリングボックスを輩出している南アフリカの名門・パール ボーイズ ハイスクールに7−38と、厳しいレッスンを受けた。

 出足鋭いタックルでセントエドマンズ カレッジ キャンベラ(オーストラリア)を苦しめた大阪桐蔭だったが、14−28で惜敗。14点ビハインドで迎えた後半、早々に1トライを返したあと、12分にはゴール前のピック&ゴーからFWがパワーで押し切って同点としたが、これで集中力が高まった豪州チームはその6分後にバックスがハーフウェイからつないで決勝点を奪い、粘る大阪桐蔭を振り切った。

 大会は5月1日まで予選リーグを実施し、2日から5日まで順位決定トーナメントがおこなわれる。

■サニックス ワールドラグビーユース交流大会 2014(1日目)
〔予選リーグ〕

▽プールA
・ハミルトン ボーイズ ハイスクール(NZ) 46 − 0 桐蔭学園高(神奈川)
・リセ ルイ ドゥ フォワ(フランス) 33 − 14 常翔学園高(大阪)

▽プールB
・慶應義塾高(神奈川) 34 − 3 ショウニガン レイク スクール(カナダ)
・セントエドマンズ カレッジ キャンベラ(豪州) 28 − 14 大阪桐蔭高(大阪)

▽プールC
・パール ボーイズ ハイスクール(南アフリカ) 38 − 7 東海大仰星高(大阪)
・筑紫高(福岡) 39 − 3 富川北高(韓国)

▽プールD
・ブリティッシュ スクールズ(ウルグアイ) 35 − 25 御所実高(奈良)
・東福岡高(福岡) 15 − 7 SGS フィルトン カレッジ(イングランド)

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東福岡×SGS フィルトン カレッジ(撮影:K.Takenaka)

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