関東大学春季大会Cグループ 拓殖大が立教大との乱戦制す
関東大学ラグビー春季大会Cグループ。今季、リーグ戦2部に降格した拓殖大が対抗戦Aに昇格した立教大と27日に対戦した。お互いにトライを奪い合い、拓大9トライ、立大7トライの乱打戦となり、53−45で拓大が初戦を飾った。
試合は前半2分、拓大が右ラインアウトから左へ回しSO塩倉将大がトライを奪い先制。その後も拓大の攻撃がさえ、5分、7分と立教ボールを奪い、連続トライし19−0とする。
立大も15分に、遠藤哲ヘッドコーチ(U20日本代表コーチ)が期待する一人、WTB青木空斗がターンオーバーから走り切り5点を返した(19−7)。
この後、1トライずつ取り24−14で前半を終える。
後半開始、キックオフのボールを奪った立教は拓大ゴール前で反則を誘い、素早いスタートでトライ。ゴールも成功し、24−21と3点差になった。
しかし、拓大も期待の1年生FLシオネ・ラベマイがトライラインを越え、差を保つ。
そしてここから乱打戦の展開に。
立大は果敢に自陣からボールを回していく。24分、立大がFB中川雄太のトライで36−38と逆転した。
しかし拓大はリスタート後、すぐに攻め切りトライで再びリードする(41−38)。30分にはシオネがゴール前スクラムからサイドを突いて雄叫びをあげた(46−38)。
立大も1トライ1ゴールで1点差に迫るも、39分、拓大PR岡部瞬のトライで激戦を終えた。
拓殖大の遠藤隆夫監督は、「課題ははっきりしている。アタックはやってきていたのでトライを取れたが、ディフェンスからファイトしていかないといけない」と、7トライを奪われたディフェンス強化に取り組む。U20日本代表でジュニアワールドラグビートロフィー初優勝を遂げ、チームに合流して1週間もたたないPR具智元は、「ひざのケガで練習が十分にできていない。フィットネスが足りない」と反省。
次戦はともに5月11日。拓殖大は成蹊大と、立教大は山梨学院大と戦う。