国内 2013.09.09

クボタ 天理コンビが近鉄との接戦制す! 規律が流れ作る

クボタ 天理コンビが近鉄との接戦制す! 規律が流れ作る

<ジャパンラグビートップリーグ 2013−2014 第2節>
クボタ 22 − 17 近鉄
(2013年9月7日/東京・秩父宮ラグビー場)


 


kubota


近鉄とのシーソーゲームを制し、クボタは昇格後初勝利
(撮影:松本かおり)


 



 3季ぶり昇格のクボタが前年度7位の近鉄から今季初勝利を得る。
 接戦を制したのは、天理高・大とコンビを組んできた2人の技術だ。16−17とリードされ迎えた後半32分、敵陣10メートル線付近。クボタのSH井上大介がパスを捌くべく、接点のもとへしゃがむ。他の援護が遅れて近鉄FW陣の圧力を喰らうも、ボールを懐へ隠して攻撃継続を促す。直後、6分前にCTBからSOに移った同級生、立川理道がラン。追走したSH井上が再び球を受け、ゴール前に蹴り込む。結局、日本代表の核でもあるSO立川がペナルティゴールを決めた。19−17。
 接戦を導いたのは、序盤から貫かれた守備の規律だった。ランナーの足元へタックル。サポート役がボールに絡みつく間、他の面子が素早くラインを敷く。近鉄の攻めのテンポを鈍らせた。黒子役では、FLフィナウ・フィリペが機能した。
 一方、「スローリーなゲームをしてしまい、我々のラグビーができませんでした」と敗れた前田隆介監督。幅広な守備網を作るクボタの密集周りを狙い目と見たが、選手がそう察するまでに時間がかかったか。前半はノートライで、開幕2連敗を喫す。


(文・向風見也)


 

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