各国代表 2013.04.30

CTB霜村が6年ぶりにジャパンへ! 経験と技能買われる

CTB霜村が6年ぶりにジャパンへ! 経験と技能買われる

 CTB霜村誠一が28日、5月4日に韓国代表と行うアジア五カ国対抗第3戦(東京・秩父宮ラグビー場)に向けた日本代表に招集された。日本最高峰であるトップリーグのパナソニックでは前年度まで4季続けて主将だった31歳は、2007年以来の代表復帰。エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ(HC)にも「13番(同選手の務めるアウトサイドCTB)として、アウトサイドの面倒は全部任せられるという安心感がある。経験のある選手は必要」と、グラウンド内外両面での好影響を期待される。



 ジョーンズHCが就任した12年度にも、関係者を通じて招集の打診を受けた。その際は自らのコンディションを鑑みて辞退。しかし、11年度までサントリーの監督として日本選手権2連覇を果たした指揮官の手腕には、かねてから敬意を表していた。



「去年、チームのスタッフに『どう?』と言われたけど、足の状態もよくなくて、このまま行っても、という感じだった。でも、エディーさんのジャパンは経験したいと思っていた。サントリーの選手も『きついけど、いい』と言っていたんで」



 日本人で初めて南半球最高峰のスーパーラグビーへの挑戦を果たしたSH田中史朗(パナソニック/ハイランダーズ)からも復帰を勧められており、かねてから親交のあったWTB廣瀬俊朗をサポートしたいとの気持ちも抱いていた。3月、ジョーンズHCと東京で面談し、今回のタイミングでの招集を言い渡された。「会ってくれたということは、来てくれるということだよね」。4月には、パナソニックのチームメイトの間でも「霜さんがジャパンに戻る」との情報は出回った。東京合宿2日目の29日、心境を語った。



「そろそろ引退、最後にあとどのぐらいできるのか、と考えていたところに、エディーさんから話があった。昔(過去に代表入りした時期)は自分のことしか考えていなかった。でも、いま自分のなかで、代表は重要な価値のあるもの。そこに呼んでいただけたのは光栄だし、やってみたい、と。自分のことだけじゃなく、周りのことを考えながらやっていきたい」


(文・向風見也)


 


shimomura


日本代表に復帰した霜村誠一
(撮影:松本かおり)


 

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