国内 2013.04.28

【関東大学春季大会】 帝京大が流経大に完勝

【関東大学春季大会】 帝京大が流経大に完勝


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王者・帝京大は春から元気いっぱい。NO8李聖彰などが躍動
(撮影:志賀由佳)


 



 昨季は関東大学対抗戦Aを制し、大学選手権4連覇も果たした帝京大は、28日、関東大学リーグ戦で前年度2位の流経大との関東大学春季大会の初戦を76−19と快勝(東京・帝京大グラウンド)。今季はシーズン終盤の日本選手権で、トップリーグ勢からの白星奪取を目指す。この日ゲームキャプテンを務めたNO8李聖彰副将は「スタートゲームにしてはよかった」と振り返った。



「立ってラグビーをし続けるのが目標。トップリーグに圧力をかけようと思ったら(1対1で)寝に行ったらダメ。勝つためにひ弱な部分は禁物。立ってプレーするというのにはそういうプレーも含まれる」と岩出雅之監督。NO8李副将によれば「チームの戦略として、FWがボールを持つ機会も増える」ようで、流経大を相手に再三、接点の脇を突破。FLマルジーン・イラウアが推進力を活かして2トライを奪い、PR森川由起乙は献身的な動きとタックラーを引き付けてのパスでリズムを作った。



 ボール保持者にサポートがつく間合いが微妙にずれて球を失うという課題は残り、NO8李も「細かいところでの修正ポイントはあった。やりたいプレーのイメージはあるけど、まだ(それに身体が)ついていけていないというか」と認める。それでも、「大きな方向性としてはよかった」と前向きだった。



 一方、敗れた西機真ヘッドコーチは「帝京大がどのぐらいの位置か。自分たちの力を出してみてわかればよかったけど、今日は相手の力だけがわかってしまった。そこは残念」と話す。昨季の同時期は1対1の基本的なコンタクト練習に注力も、今春は「個の力を活かす」ための組織的な動きの習得やスキル練習に時間を割いていた。この日、王者との力勝負に苦しんだのは、そうした方針を打ち出したスタッフ側の責任だと選手に詫び、「『個の力を活かす』の『個』の方がまだまだ足りなかった」と振り返った。


(文・向風見也)


 


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帝京大と流経大のラインアウトバトル
(撮影:志賀由佳)


 

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