国内
2012.07.31
拓大WTB大松 諦めた「夢」を叶え学生最後のシーズンへ
桜美林大中退後、クラブチームのタマリバを経て拓大入りしたWTB大松直人。7月11〜13日、フランス・ブリーヴでの7人制ラグビー世界学生選手権に男子学生日本代表の一員として出場した。身長172センチ、体重76キロと小柄ながら、切れのあるステップを活かした突破が評価される4年生だ。卒業後は日本最高峰であるトップリーグのNTTドコモ入り。いよいよ学生生活最後のシーズンに挑む。
2010年度拓大主将で大松と仲の良いFB茂野洸気が在籍するNTTドコモからは、かねてから獲得の意思を伝えられていた。「他のチームからはアプローチがなかったけど、唯一ドコモさんは自分に対して欲しいと言ってくれた」からと入部を決断した。
「必要としてくれるところでやろう、と。茂野と一緒にやりたい気持ちも強い。トップリーグでプレーしたいというのは自分の夢でもあった。1回、大学でラグビーを諦めたのが拓大で道が繋がって、夢が叶えられた」
秋に本格化するシーズンを控え、「怪我をしないように」と繰り返す。関東大学リーグ戦1部では昨季まで2年連続最下位というチームは、今季、関東大学春季大会グループBでは3勝1敗の2位と好調である。しかし大松は練習中に肩を脱臼、4試合中2試合の出場に止まった。「チームはすごく調子がいいと思うので、自分は怪我をしないで、まずはレギュラーになれるようにひたむきに頑張りたい」。8月8日から北海道、25日から長野・菅平、9月4日から山梨・河口湖畔での合宿に臨む。
(文・向 風見也)