海外 2012.06.02

サラセンズのファレル1軍コーチ突然退団 イングランド代表入閣への動き?

サラセンズのファレル1軍コーチ突然退団 イングランド代表入閣への動き?

 2010−11シーズンにプレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)初優勝を遂げたサラセンズのアンディ・ファレル1軍コーチが、2年契約を残しチームを退団したことが6月1日に発表された。ラグビーリーグ(13人制)での経験と知識も豊富なファレル氏は、今年のシックスネーションズ(欧州6カ国対抗戦)ではイングランド代表の暫定BKコーチを務めており、フルタイムでの代表スタッフ入りに向けた動きと見られている。
 しかし、スチュアート・ランカスター氏が正式な代表ヘッドコーチに就任する際、有能なアシスタントだったファレル氏も一緒に、2015年ワールドカップを目指すコーチングスタッフとして契約を打診されたが、シックスネーションズ終了後はサラセンズの仕事に専念する意向を示していたため、突然の退団に疑問の声が上がっている。
 同コーチは、サラセンズの若きスターであるイングランド代表CTBオーウェン・ファレルの父。
 イングランド代表は6月に南アフリカでテストマッチ3試合を行うが、初戦が行われるダーバンに到着したランカスターHCは地元メディアに対し、ファレル氏の合流を否定している。現在ナショナルチームでBKコーチ役を担っているのは、2007年ワールドカップでファレル氏とチームメイトだったマイク・キャット氏。約2カ月間の臨時契約だが、南ア遠征が成功してキャット氏の手腕が評価されれば、ファレル氏のスタッフ入りは厳しくなるかもしれない。仮に指揮官がファレル氏の入閣を望んだとしても、サラセンズとイングランドラグビー協会(RFU)との間で補償問題が解決しなければ、11月の代表戦にも参加できない可能性がある。


 

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