各国代表 2012.06.01

ジャパンの司令塔はPNCも小野 5日フィジー戦に先発

ジャパンの司令塔はPNCも小野 5日フィジー戦に先発


10 ono


ジャパンの新司令塔としてPNC連覇の鍵を握る小野晃征
(撮影:松本かおり)


 



 ラグビー日本代表は1日、フィジー代表と行うパシフィック・ネーションズカップ(PNC)初戦の出場予定メンバーを発表した。4、5月に続き、SO小野晃征(サントリー)が先発する。
 現体制下で初の大会だったアジア五カ国対抗2012では、全試合に先発。立川理道(クボタ)、田村優(NEC)と司令塔候補が多数いるなか、今年4月に本格始動したチームの背番号10をつけている。5月30日からの東京合宿では、新たな「仕事」も任される。SH日和佐篤(サントリー)とともに、新たに加わった選手に戦術を伝える役目だ。エディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)は「2人とも若いのに態度、振る舞いは年配のよう。だからそういう仕事をやってもらおうと思いました」と説明した。
 練習の合間に組まれた円陣でも、率先して声を出す小野。しかし、自分も仲間とともに成長している最中だと強調する。
「この(ジョーンズHCによる)新しいゲームプランもまだ始まって2カ月しか経っていない。(スタート時から参加した選手も)まだまだ皆、習っている途中。誰も出遅れてはいないので、すぐ一緒のレベルになると思います」
 フィジー、サモア、トンガが相手と、アジア諸国との戦いより大会のレベルが上がるとされるPNC。ここでもチームは、ずっと目指している攻撃スタイルを貫きたいと考える。ジョーンズHCも「あまりフィジーのことを気にせず、ジャパンのやることをやっていく」と話した。いつも通りボールを持し続けることこそ、必勝法。その思いは小野も同じだった。
 「チームのポリシーとしては、キックはラストオプションということ。パニックした、焦った状態では蹴らない。こっちがターンオーバーして、(敵陣の深い位置などに)相手はFBが1人だけ、という時とか、相手にボールを渡したい時にだけ蹴る」
 フィジー戦は、愛知・瑞穂公園ラグビー場で19時10分にキックオフされる。


 

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