各国代表 2012.06.01

代表復帰の菊谷、ニコラスがフィジー戦ベンチ入り 12番は立川

代表復帰の菊谷、ニコラスがフィジー戦ベンチ入り 12番は立川


tatekawa


先発の座を激しく争う立川(中央)と田村(左)
(撮影:松本かおり)


 


 


 6月5日に名古屋・瑞穂ラグビー場で行われるパシフィック・ネーションズカップ初戦、対フィジーに臨むジャパンのメンバーが発表された。
 メンバー発表会見に参加したエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)は、アジア五カ国対抗を振り返り、「(最終戦の)香港戦については満足なパフォーマンスでした。だから(香港戦の先発から)一人だけ代わりました。田村もよかったけど、この試合は立川で戦います」。また、リザーブのメンバーにも触れ、「菊谷と伊藤でバックファイブをカバーしてほしい」。左LOとして今シリーズからスコッドに加えた菊谷崇ではあるが、「バックローの中では、いまだフィジカル面ではベスト。学ぶ姿勢といい、経験からくる判断といい素晴らしいね」と高く評価した。ただし、この先も左LOとしての挑戦は続くようだ。
 また、ニコラス ライアンについてもエディーHCは触れ、「12番でも13番でもいけます。練習を見ていても経験値の高さが伝わってきて、周囲にも影響を与えてくれています」。HOに木津を起用したことについては、「ふたりともよくやっていますが、今回は重いHO、スクラムの安定感を考えました。そして、最後のフィットネスが重要になる時間帯にワークレートの高い有田を出す」。現状でのベストメンバーであると語った。


 


 2試合ぶりに先発の座に戻ったCTB立川理道は、香港戦で先発から外れた理由について指揮官が「疲れていたように見えたのでレスト(休養)を与えた」と判断したことに触れ、「そう感じさせてしまったことに悔いが残ります。メンバーから外されたときは悔しかった。やはりレギュラーとして出続けたい気持ちはある」と語った。しかしその一方で、「(このシリーズから参戦したニコラス)ライアンは、ここまで12番をやってきた誰よりもうまいと思います。FWとBKのコミュニケーションの取り方を教わったりして、とても勉強になる。自分とコンビを組むこともあると思うので、いろいろと吸収していきたい」とも口にした。
 SOとしてチームをリードする小野晃征は、「アジアの相手よりずーっとフィジカル的にも、実力的にも強い。だから(キックを)蹴っていくこともあると思うけど、ターンオーバーの時や陣形を見て、自分たちが有利になる形で蹴りたい」。ただし、これまでチームがやって来た方向性に変わりはなく、「キックはあくまでもラストオプション」とした。



 


【対フィジー先発メンバー】
?長江、?木津、?畠山、?真壁、?大野、?望月、?佐々木、?リーチ、?日和佐、?小野、?小野澤、?立川、?仙波、?廣瀬(主将)、?五郎丸


 


【リザーブ】
有田、山下、伊藤、菊谷、藤井、ニコラス、長友


 

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