アルゼンチンの英雄エルナンデス　W杯スコッド落選危機

　2007年ワールドカップで、アルゼンチン代表初の3位入賞に大きく貢献した同国の英雄ファン・マルティン・エルナンデスが、2011年大会に向けて準備を進める代表トレーニングスコッド39名から外れた。
　フランスのラシン・メトロに所属する28歳の万能BKは、今年3月5日のブルゴアン戦で右膝の十字靱帯を損傷して以来、長期のリハビリ生活に入っており、9月までにフィットネスが戻るかどうかは微妙な状況にある。それでも、本人はもちろんサンティアゴ・ぺラン監督もあきらめてはおらず、8月22日の最終登録メンバー提出期限まで様子を見守る予定。
　今回選ばれたメンバーは、フランスで活躍する選手が多数を占めた。エルナンデスとともに、2007年のIRB（国際ラグビーボード）優秀選手にノミネートされたSO/CTBフェリペ・コンテポーミ（スタッド・フランセ）が主将を務め、FW陣には、PRマルティン・セルソ（アジャン）、PRマルコス・アイヤザ （レスター・タイガース）、HOマリオ・レデスマ（クレルモン・オーヴェルニュ）、LOパトリシオ・アルバセテ（トゥールーズ）、FLファン＝マニュエル・レギサモン（リヨン）など前回大会を経験している実力者が揃う。そのほか、モンペリエの中心選手として仏トップ14決勝進出の原動力となった、WTBマルティン・ブストス・モヤノなど若手も期待大。
　アルゼンチンはワールドカップでプールBに入り、イングランド、スコットランド、グルジア、ルーマニアとリーグ戦を戦う。

＜代表候補39名中の2007年W杯経験者＞

･PR　マルティン・セルソ（アジャン）
･PR　ロドリゴ・ロンセロ（スタッド・フランセ）
･PR　マルコス・アイヤザ （レスター・タイガース）
･PR　エウセビオ・ギニャス（ビアリッツ）
･HO　マリオ・レデスマ（クレルモン・オーヴェルニュ）
･LO　パトリシオ・アルバセテ （トゥールーズ）
･FL　ファン＝マニュエル・レギサモン （リヨン）
･NO8　ファン・フェルナンデス＝ロベ（トゥーロン）

･SO/CTB　フェリペ・コンテポーミ （スタッド・フランセ）
･CTB　ゴンサロ・ティエシ （スタッド・フランセ）
･WTB　ルーカス・ボルヘス（プカラ）
･WTB　オラシオ・アグージャ （レスター・タイガース）