海外 2011.05.16

19歳SOの活躍でサラセンズが準決勝制す プレミアシップ初優勝に王手

19歳SOの活躍でサラセンズが準決勝制す プレミアシップ初優勝に王手

saracens


 


 プレミアシップの準決勝第2試合、サラセンズ対グロスター戦が15日に行われ、12−10で接戦を制したサラセンズが決勝進出を決めた。5月28日にトゥイッケナム・スタジアムで行われる決勝戦にはレスター・タイガースがすでに名乗りをあげており、昨年と同じ顔合せでの優勝決定戦となる。
 今季のLVカップ(アングロ・ウェルシュ・カップ)を制し、リーグ戦3位からのプレミアシップ逆転優勝を狙ったグロスターは、ハンドリングエラー多発で攻撃のリズムが悪かった。対するサラセンズも、主導権を握りながらトライを奪うことができず苦しんだが、若き司令塔オーウェン・ファレルのブーツによって窮地を脱した。この日3人目のキッカーを務めたファレルは、8度チャレンジしたペナルティゴール(PG)で半分を失敗したものの、最後まで集中力を切らさず、チームの全得点となる4本のPGを成功。特に後半32分のPGは、SOニッキー・ロビンソンのトライとゴール成功で一時リードを奪ったグロスターの笑顔を消す、大きな逆転ショットとなった。
 2007年ワールドカップに出場した元イングランド代表CTBアンディ・ファレルを父に持つオーウェン・ファレルは、弱冠19歳。昨年10月までサラセンズの10番を背負ってきた元南アフリカ代表のデリック・ホーハートがアキレス腱断裂で長期離脱となったため、若き俊英がチャンスをつかんでいた。
 SOファレルのほか、ナミビア出身のFLジャック・バーガーもハードタックル連発で輝きを放った。今シーズンの大会優秀選手にノミネートされたHOスカルク・ブリッツも好調を維持しており、2週間後の決戦で、サラセンズはプレミアシップ初優勝を狙う。

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