何をやってくる? 負けないよ。リーグワンプレーオフ進出4チームのキーマンたちが集結
20日後には対峙するライバルを前にリラックスしたトークを展開した。
4月24日の午後、都内でNTTリーグワン2022-23プレーオフトーナメントメディアカンファレンスが開催された。
会場には、プレーオフに出場する埼玉パナソニックワイルドナイツ、クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、東京サントリーサンゴリアス、横浜キヤノンイーグルスの主将、キーマンたちが出席。それぞれ、5月13日から始まる決戦への思いを口にした。
準決勝2試合(5月13日、14日)と、同19日の3位決定戦は秩父宮ラグビー場が舞台で、ファイナルは5月20日(土)に国立競技場でおこなわれる。
選手たちは準決勝で対戦するカード別に、壇上でトークを展開した。
先に登場したのは、5月13日(土)に戦う昨季王者・ワイルドナイツと、イーグルスの両チーム。ディフェンディングチャンピオンからは、HO坂手淳史主将とSO松田力也、イーグルスからはCTB梶村祐介主将と SHファフ・デクラークがトークに挑んだ。
初のプレーオフ進出を決めたイーグルスを率いる梶村主将は、「やっとこの舞台に立てることが嬉しい」と初々しさを見せた。
しかし勝負となれば別だ。どん欲に勝利を求める。
「ワイルドナイツは(ブルーレヴズに)負けたことで、(より一層)結束すると思っています」
対戦相手に、「自分たちと戦う時の攻略点をどう考えているか」と問うシーンもあった。
デクラークはワイルドナイツを「結束の強いチーム」と評した上で、「(それだけに)システムを崩すことが大事」と話した。
また、相手が「(自分たちの大型CTBダミアン)デアレンデを梶村主将がどう止めるか」と言うと、「イージー。めっちゃイージー」と答えて場を盛り上げた。
坂手主将は、25-44と苦杯を喫した第15節のブルーレヴズ戦を「糧になる負けだった」と語り、タイトル獲得への意欲を口にした。
また、松田は前年のプレーオフをケガ、手術によって欠場した。そのときに感じた悔しさ、チームメートからの愛情を忘れていないとし、「今季はみんなと一緒にピッチに立ちたい」と話した。
続いて、5月14日(日)に戦うスピアーズ×サンゴリアスのトークセッションがおこなわれた。
スピアーズからは立川理道主将(CTB)、WTB木田晴斗が出席し、サンゴリアスからは共同主将の2人、HO堀越康介、SH齋藤直人が席に座った。
リーグ戦ですでに2回戦ったことで、「お互いに手の内は分かっている」と言うスピアーズの立川主将は、「サンゴリアスは誰を10番で起用してくるか気になる」と発言。
「スピアーズは、ここからの戦い(プレーオフ)で勝ったことがない。先を見ることなく、一つひとつの試合に勝って、その先にあるタイトルを獲りに行く感覚で戦いたい」とした。
その立川主将が「ボールを持つと(チームメートの)みんなも何かやってくれるとワクワクしている」と評価する木田は、「ルーキーらしく泥臭くプレーしたい」と話した。
リーグ戦のトライ数は16と、18トライで最多のサンゴリアス・尾崎晟也に続く2位という好成績を残した。
木田は自分の成長を、「オフ・ザ・ボールの動きを意識して、ワークレートが高まった」と分析した。
決戦に向けて「日々の練習を積み重ねて自信を持つことが大事。これだけの(ハードな)シーズンが続くのは初めて。コンディションを整えて臨みたい」と前を向いた。
1点差でも勝ち切る試合をする。
そう口を揃えたサンゴリアスの共同主将たちは、気持ちの入った言葉を発した。
堀越共同主将は、豪州代表ヘッドコーチでチームのアドバイザーを務めるエディー・ジョーンズ氏が来日中で、同氏から「チャンピオンになるなら、選手、スタッフが、どうしたらそうなれるのかもっと考えてハードワークしないといけない」と言葉をもらい、一層気持ちが入ったと話した。
齋藤共同主将は、スピアーズ戦に関してSOバーナード・フォーリーをマークしたいと言い、木田については「ルーキーとは思っていない」とした。
「少しでも不安要素があってはいけない。すべての不安をなくす準備を重ねて試合に臨みたい」と強い意志を示した。