浦安D-Rocksが三重ホンダヒート下しディビジョン2優勝。昇格目指しライナーズと入替戦
NTTグループのラグビーチームが再編成され、2022年に誕生した浦安D-Rocksが、参戦したリーグワンのディビジョン2で全勝し(不戦勝を含む)タイトルを獲得した。4月22日に東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場でおこなわれた優勝決定戦で、三重ホンダヒートに48-28と快勝。ディビジョン2を制した勢いに乗って昇格を目指すD-Rocksは、入替戦では花園近鉄ライナーズ(ディビジョン1・最下位)と対戦することが決まった。
一方、2位に終わったヒートは、入替戦ではNECグリーンロケッツ東葛(ディビジョン1・11位)に挑む。
D-Rocksは前半5分、モールでゴールに迫り、HO金正奎が抜けて先制すると、11分にはハーフウェイから突破したWTB石井魁のビッグゲインで敵陣深くに入り、連続攻撃をFLタイラー・ポールがフィニッシュした。
その後、相手にペナルティトライを与えてしまい、イエローカードを受けて数的不利だった25分にも失点し、同点に追いつかれたD-Rocksだったが、35分、NO8リアム・ギル、HO金と巧みなハンドリングが続いてFLポールが抜け、主将のSH飯沼蓮につないで勝ち越しトライが決まった。飯沼はハーフタイム前にも躍動してWTB石井のトライにつながり、28-14で折り返しとなった。
D-Rocksは後半の入りもよく、NO8ギルがキックチャージからボールを確保してゴールへ走りきり、リードを拡大。その後、ペナルティゴールで加点し、61分には約3カ月ぶりの戦列復帰となったFBイズラエル・フォラウのオフロードからチャンスとなって石井が快走するなど、トライを重ね、大差をつけた。
一方、ヒートは敗れたものの、前半から好走を連発していたオーストラリア代表キャップ保持者のFBトム・バンクスが終盤に2トライを奪い返すなど意地を見せ、この試合を入替戦への貴重なレッスンとした。
同日、東京・江東区夢の島競技場ではディビジョン2の4位・5位決定戦がおこなわれ、釜石シーウェイブスが38-10で清水建設江東ブルーシャークスを下した。
シーウェイブスは序盤にペナルティゴールで先制し、7分にはモールで押し込みリードを奪うと、32分にはテンポよくボールをつないでLOベンジャミン・ニーニーが切り込み、ポップパスをもらったWTB石垣航平がインゴールに持ち込んだ。38分にも粘り強い連続攻撃でゴールに迫り、LOタタナ ダラスがフィニッシュ。24-3で折り返した。
ディフェンスでも奮闘したシーウェイブスはブルーシャークスの反撃を1トライに抑え、後半も、2メートルの長身LOニーニーを活かしたキックパスなどで得点を重ね、快勝となった。
4位となったシーウェイブスはディビジョン2残留を目指し、入替戦ではクリタウォーターガッシュ昭島(ディビジョン3・3位)と対戦する。5位に終わったブルーシャークスの入替戦の相手は、九州電力キューデンヴォルテクス(ディビジョン3・2位)となった。