日本代表 2022.11.10

「8万人の前で戦う準備はできている」 日本、トゥイッケナムで打倒イングランドを狙う。

[ 編集部 ]
「8万人の前で戦う準備はできている」 日本、トゥイッケナムで打倒イングランドを狙う。
前回、2018年11月にトゥイッケナムで対戦したときは15-35の惜敗だった(Photo: Getty Images)


 ヨーロッパに遠征しているラグビー男子日本代表が、「リポビタンDツアー 2022」の初戦で世界ランキングが5つ上(5位)のイングランド代表に挑む。現地時間11月12日に“聖地”トゥイッケナム・スタジアムで対戦。開幕まで10か月を切ったラグビーワールドカップ2023で一緒のプールに入る強力なライバルである。

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「チームとして、トゥイッケナムでイングランドと試合をできることにすごくワクワクしている。大きなプレッシャーがかかる試合で勝つことができるか、自分たちを試すことができる。大きなチャレンジだ。今週土曜日の試合は、ふたつの相手がいると思っている。ひとつは相手チーム、もうひとつはイングランドの観客だ。しっかり準備して臨まないとスタジアムの雰囲気にのまれてしまうかもしれない。23人のメンバーで、8万人の前でしっかり戦う準備はできている。エキサイティングなことだ。選手たちはモチベーション高くこの試合に向かっていけると思う」

 そう語った日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは、2週間前に東京・国立競技場でオールブラックス(ニュージーランド代表)相手に31-38と奮闘したメンバーから先発をひとつ替えた。オールブラックス戦で11番をつけたシオサイア・フィフィタは、今回はベンチスタートとなってフィニッシャーの準備をし、替わってゲラード・ファンデンヒーファーが左WTBで先発する。
「サイア(フィフィタ)はミスが多かった。彼はポテンシャルのある選手だが、パフォーマンスに関してしっかり責任を持たなければならない。サイアはすばらしい選手だと思うが、今週はゲラードにチャンスを与えたい。キックが多い試合になると思うし、彼はキックに対してしっかりしたスキルがある。対応に期待している」(ジョセフ ヘッドコーチ)

 オールブラックス戦は勝てる試合だったが、重要な時間帯にミスをしてしまったと反省する。1回のミス、1回のペナルティがティア1(強豪)のチーム相手には致命傷になることを改めて痛感した。いままで勝ったことがないイングランドに対しても、日本は大事な時間帯でいかに遂行力を発揮できるかが重要になってくる。相手はスクラム、ラインアウト、モールでプレッシャーをかけてくることが予想され、キッキングゲームにもしっかり対応していかなければならない。

 リザーブには、けがから回復したFLピーター“ラピース”・ラブスカフニなどが入り、指揮官は、経験豊富な選手たちがバランスよく試合をまとめてくれることも期待する。

 イングランドは先週、13年ぶりにアルゼンチンに敗れた。外国人記者に、日本にも勝てるチャンスはあるかと訊かれたジョセフ ヘッドコーチはこう答えた。
「イングランドは、先週の試合がこの秋最初の試合だったと思うが、1試合目はどのチームにとっても難しいもの。チームとしても(敗戦から)しっかり学んでいるはずだ。彼らのホームグラウンドということで、自分たちの力をしっかり出してくると思うし、彼らの強みであるフィジカリティの部分を前面に出してくるだろう。我々は自分たちのラグビーのブランドをしっかり出していくこと、そしてプレッシャーをかけていければ、自分たちにもチャンスはあると思っている」

先発チャンスを与えられたゲラード・ファンデンヒーファー(Photo: Getty Images)

<リポビタンDツアー 2022 対イングランド代表戦/日本代表 試合登録メンバー>
1.稲垣 啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ/43 caps)
2.坂手 淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ/31 caps)
3.具 智元(コベルコ神戸スティーラーズ/19 caps)
4.ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京/5 caps)
5.ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ/10 caps)
6.リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京/76 caps)
7.姫野 和樹(トヨタヴェルブリッツ/23 caps)
8.テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス/13 caps)
9.流 大(東京サントリーサンゴリアス/28 caps)
10.山沢 拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ/5 caps)
11.ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/4 caps)
12.中村 亮土(東京サントリーサンゴリアス/31 caps)
13.ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/8 caps)
14.松島 幸太朗(東京サントリーサンゴリアス/45 caps)
15.山中 亮平(コベルコ神戸スティーラーズ/25 caps)

16.堀越 康介(東京サントリーサンゴリアス/5 caps)
17.クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/7 caps)
18.木津 悠輔(トヨタヴェルブリッツ/5 caps)
19.ヴィンピー・ファンデルヴァルト(浦安D-Rocks/20 caps)
20.ピーター“ラピース”・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/13 caps)
21.齋藤 直人(東京サントリーサンゴリアス/9 caps)
22.李 承信(コベルコ神戸スティーラーズ/4 caps)
23.シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ/10 caps)

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