【RWC2021】イングランド30連勝で6大会連続決勝進出 カナダ奮闘も番狂わせならず
ラグビーワールドカップ2021ニュージーランド大会(RWC2021/第9回女子大会)で2大会ぶり3度目の優勝を狙う世界ランキング1位の女子イングランド代表“レッドローゼズ”が、11月5日にオークランドのイーデンパークでおこなわれた女子カナダ代表との準決勝を26-19で制し、6大会連続の決勝進出を決めた。テストマッチ30連勝で王手だ。
初優勝を目指した世界ランキング3位のカナダも奮闘し、接戦となった。
先にペースをつかんだのはイングランド。前半9分にラインアウトからモールで押し込み先制すると、15分にはカウンターでFBヘレナ・ローランドがゲインし、パスをもらったWTBアビィ・ダウが右隅にフィニッシュ。12-0とした。
対するカナダは19分、自陣でのスクラムからボールを持ち出したSHジャスティン・ペルティエが抜けてゲインし、キック、それをチェイスしたFLカレン・パクインがインゴールに押さえ、チームは沸いた。
粘り強いディフェンスでもムードをよくしたカナダは、さらに35分、ゴールに迫ってFWがピック&ゴーを繰り返し、アドバンテージを得ると、SHペルティエが中央からロングパスをCTBアリーシャ・コリガンに通し、連続トライとなった。主将のNO8ソフィー・デグーディがコンバージョンを決め、12-12の同点とする。
しかし、イングランドはハーフタイム前にペナルティゴール(PG)で勝ち越し、後半の序盤にもショットで確実に加点、18-12とした。
そして、49分(後半9分)にはビッグプレーの連続でスタジアムが沸いた。
カナダが14フェイズ重ねてゴールに迫ったが、イングランドが必死に守ってターンオーバー、しかしまもなくカナダがボールを奪い返し、波状攻撃を仕掛ける。が、イングランドはカンターラックで再びターンオーバーに成功すると、ボールを託された左WTBのクラウディア・マクドナルドはキックを使わず、自陣深くから果敢にランで攻めてまだ整備されていなかったカナダの網を抜け、つなぎ、14番のダウが快足を飛ばして約70メートル走り切り、スーパートライとなった。23-12。
それでも、カナダは粘り、68分、LOタイソン・ブークブームの力走で敵陣深くに入り、連続攻撃でゴールに迫り、最後はブークブームがピック&ゴーでトライ。コンバージョンも決まって4点差に詰めた。
しかし1分後、カナダに反則があり、イングランドはCTBエミリー・スカーラットがPGで貴重な3点を追加。
カナダは77分に敵陣22メートルライン付近で20フェイズ重ねたが、イングランドが辛抱強く守り、1分後にも敵陣深くに入ったものの、ラインアウトはノットストレートとなってチャンスをつぶし、イングランドが逃げ切った。