男子セブンズ日本代表、新鋭が躍動するも香港大会プール戦全敗で9位以下トーナメントへ。
ワールドラグビーセブンズシリーズ(男子)の新シーズン開幕ラウンド・香港大会に参戦している男子セブンズ日本代表は、プールCで3戦全敗し、9位以下のトーナメントに進むことになった。
大会2日目の11月5日におこなわれた初戦で、日本はアメリカに22-35で敗れた。
しかし、今大会がワールドシリーズ初出場となった薬師寺晃(横浜キヤノンイーグルス)、丸尾崇真(神奈川タマリバクラブ)、栗原優(サムライセブン)など新鋭が躍動した。
アメリカに先制されたあとの前半4分、日本は敵陣深くに入ると、薬師寺がリサイクルからタックルを振り切ってインゴールに持ち込んだ。
その後、点差を広げられたが、5-21で迎えた後半、日本はキックオフボールを確保して攻め込み、オフロードパスをもらった丸尾がトライ。
他のメンバーも奮闘して最後まで食らいつくも、勝利には届かなかったが、ラストアタックでは根気よくボールをつないで栗原がフィニッシャーとなり、将来の大きな可能性を感じさせた。
勢いに乗り、プール最終戦は勝って締めくくりたかったが、スペインに19-33で敗れた。
前半4分、日本はブレイクダウンでターンオーバーしたものの、まもなくパスミスで相手にボールを渡してしまい先制を許すと、6分にもディフェンスを破られ連続失点となった。
しかしハーフタイム前、薬師寺が1対1を破って次のディフェンダーも振り切り、ゴールへ駆け抜け7-14で折り返した。
後半早々にも失点してしまったが、3分には切り込んだ福士萌起(日野レッドドルフィンズ)からオフロードパスをもらった栗原がゴールに持ち込んだ。
栗原はさらに6分、相手が点差を広げた直後のキックオフでボールを手にすると、60メートル以上走り切ってトライを決め、会場を沸かせた。
栗原の快走で7点差に詰めた日本だったが、その後、イエローカードをもらって数的不利となり、最後はスペインにトライを奪われ惜敗となった。
6日におこなわれる9位以トーナメントの準々決勝では、プールB3位だったイギリスと対戦する。