チーム再編成するシャイニングアークスから、鶴田諒など新たに9選手の退団決定。
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安が6月27日、9人の退団選手を発表した。今月3日にも7選手の退団を明らかにしており、これで16人となった。
リーグワン2022の戦いを終えたシャイニングアークスは、同じNTTグループのNTTドコモレッドハリケーンズ大阪とともに、チームを再編成することが決まっている。シャイニングアークスの魂を継ぐ新しいチームは来季、ディビジョン2で戦う。
新たに退団が決まった選手には、セブンズ日本代表の経験もある鶴田諒の名前もあった。チーム在籍期間最年長(11シーズン在籍)だった33歳のWTB/SH鶴田は、「これまで応援してくださったファンの皆様、プレーに専念できるようサポートしてくださった職場、会社関係者並びにチームスタッフの皆様、そして苦楽を共にした選手の皆様、本当ありがとうございました。2011年から約11年間シャイニングアークスでプレーすることができたのも家族の支えや皆様の支えがあったおかげです。これまでの経験を次のステージでも生かしていき、さらに成長できるよう精進してまいります。シャイニングアークスも新たなステージへ突入します。引き続き新生シャイニングアークスへの熱いご声援をよろしくお願いいたします。11年間本当にありがとうございました」とコメントした。
そして、10シーズン在籍したFL/NO8栗原大介(32歳)とWTB小泉将(33歳)も退団が決定。
副将を務めたことがある栗原もシャイニングアークス、ファン、関係者などへの感謝と熱い思いを述べ、「このチームの一員としていれたことは私の人生の宝です。チームを離れることになりますが、気持ちはずっとシャイニングアークス、そして新しくなるチームと共にいます」という言葉で締めくくっている。
小泉は「自分が在籍している間に日本一という目標を達成できなかったのは非常に悔しく、最後の入替戦にも負けてしまったのは心残りでしかありませんが、残ってくれる選手は必ず日本一を成し遂げてくれるメンバーだと思っています」とエールを送り、自身も新しい道でラグビー界を盛り上げていきたいと誓った。
7シーズン在籍したSH光井勇人(30歳)も退団することになり、職場でサポートしてくれた人々や温かい応援をしてくれたファンに感謝し、「シャイニングアークスで共に過ごしたチームメイトはこれからも自慢の仲間です! ほんまにありがとう!!」とコメントしている。
さらに、選手会長を務めたLO/FL目崎啓志(28歳)とSO喜連航平(27歳)も退団が決定。
目崎は14年間の現役生活を終えることを明らかにし、「自ら現役生活を終える決断をできることは、スポーツ選手としてある意味幸せなことだと思いますが、今シーズンは予期せぬことが数多く起こり、結果苦しいシーズンとなってしまったということはとても辛い経験になりました。しかしNTTラグビーはこの経験を必ず力にして、前に進んでいけると信じています。私自身も、どんな形であれNTTラグビーに対して恩返しをしつつ、この先の人生を歩んでいけたらと思います」と述べた。
目崎から選手会長を引き継いで社会貢献活動にも取り組んできた喜連は、「シャイニングアークスは15年の歴史に幕を閉じますが、皆さんと歩んだ文化は未来あるチームに継承されます。これからはOBとして新チームの発展と皆さんとお会いできることを願っております」とコメントした。
そのほか、U20日本代表に選ばれたことがあるSH湯本睦(28歳)とFL斉田倫輝(26歳)もシャイニングアークスを離れる。
湯本は「長いようで短かった5年間。大変お世話になりました。素晴らしい仲間に出会えたこと、シャイニーにたくさん応援していただいたこと、自分自身にとってかけがえのない時間でした」と感謝を述べた。
斉田は現役引退を決断。「ここまでチャンスをくれたチームに感謝しています。競技復帰にご尽力いただいた皆様、本当にありがとうございました。再びラグビーができて幸せでした」とコメントした。
そして、3シーズン在籍したHO山口達也(26歳)も退団する。山口は「シャイニングアークスで培った経験を活かして次のステージで頑張っていきたいと思います。ではまた、グラウンドで会いましょう」とコメントした。