国内 2014.02.06

サントリー、南アの英雄バーガーに積極アプローチ!? 地元メディア報道

サントリー、南アの英雄バーガーに積極アプローチ!? 地元メディア報道

SB

(日本ラグビー界入りが噂されるスカルク・バーガー)

 国際ラグビーボード(IRB)の年間最優秀選手賞を受賞したことがある南アフリカ代表68キャップ保持者のFLスカルク・バーガー(30歳)が、日本ラグビー界入りする可能性が浮上してきた。ラグビー専門誌『SA RUGBY』(電子版)が6日に報じたもので、サントリーサンゴリアスが積極的に獲得に動いているという。
 本人は海外クラブでのプレーも視野に入れていることを認めており、昨季ヨーロッパチャンピオンのトゥーロン(フランス)も強い興味を示しているが、同サイトは、日本の方がより魅力的で有利なオプションと考えられると伝えた。

 2004年に21歳の若さでIRBプレーヤー・オブ・ザイヤーに選ばれ、2007年ワールドカップでは中心選手のひとりとして優勝を成し遂げたバーガー。首の大怪我からも復活したことがあるタフガイだが、2012年はスーパーラグビー開幕戦で左膝を負傷して1年間を棒に振り、昨年はふくらはぎの手術を受けた際に中枢神経系の感染症にかかって長い間グラウンドに立つことができなかった。

 しかし、今年はプレシーズンマッチから元気な姿を見せており、2月15日から始まるスーパーラグビーで活躍が期待されている。南アフリカラグビー協会は、海外を拠点にする選手もナショナルチームの選考対象にしているため、スプリングボックス(南ア代表)復帰を目指すバーガーにとっては、日本移籍に大きな問題はない。日本ラグビー界は試合数が少なく、シーズンが南半球(スーパーラグビー)とほとんど重ならない点も好都合で、彼がストーマーズに籍を置いたまま日本でプレーできるのも大きな魅力だ。

 現在サントリーに所属するSHフーリー・デュプレアは、母国にいた頃よりもハードではない試合環境のなかで体をケアしながらトップリーグでフルファイトを続け、南ア代表に復帰した。彼は南アのメディアに対し、「日本のラグビーは南アよりも速く、ブレイクダウンも激しい。私は日本でプレーすることで、よりよい選手になったと思っている」と語っており、ハイパフォーマンスをキープすることは可能だ。同じような成功例は神戸製鋼のCTBジャック・フーリーにも当てはまり、スプリングボックスに復帰して臨んだ昨年11月のテストマッチでは、日本へ行く前と同じような動きを披露してハイネケ・メイヤー南ア代表ヘッドコーチを喜ばせた。

 世界最高峰を知る南アの選手たちにとっては、フィジカル的にそれほど大変ではないトップリーグでプレーすることで、選手寿命が数年延びるともいわれており、ベテランFLのバーガーは日本行きを真剣に考えている。
 また、JP・ピーターセン(パナソニック)やアンドリース・ベッカー(神戸製鋼)なども日本におり、多くの南ア出身選手が周りにいる環境も心強いはずだ。

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