Ｖ５＆その先へ…帝京大、選手権決勝に手応えあり

帝京大の主将・中村亮土（左）とリザーブNO8大和田立（撮影：BBM）

　12日に東京・国立競技場で行われる大学選手権決勝に、これまで4連覇中の帝京大（関東大学対抗戦A・1位扱い）が挑む。史上最多15回の優勝を誇る早大を相手に、CTB中村亮土主将は「自分たちの強みを出す」と意気込んだ。

　チームはシーズン終盤の日本選手権でのトップリーグ（国内最高峰リーグ）勢撃破を目指し、個々のフィットネスや連動性ある攻撃を磨いてきた。特に体力強化に関しては、シーズン突入後も合宿中のような走り込みをやめなかった。本来の長所であるフィジカルの強さと相まって、CTB中村主将が「どの相手に対しても、自分たちの強みは同じ（変わらない）。身体の強さ、体力、メンタルを80分間、相手より上回っていきたいです」と胸を張るまでになった。途中出場が濃厚なNO8大和田立は「自分たちは決勝で終わりじゃない。トップリーグに対していい準備をしていけるように、さらに成長できるようなゲームをしていきたいです」と語った。

　今週は東京・日野市の帝京大グラウンドで決勝戦のための調整を進めた。「気持ちは高まってきた」とCTB中村主将。「やることはイメージできている。それをグラウンドでどこまで表現できるか。それを調整したい」と語る。セットプレーとしぶとい守備を長所とする早大が相手だが、「やるべき軸の部分は変わらない」と泰然自若としていた。