国内 2014.01.10

早大は「数で勝つ」(FL金副将) 帝京大との選手権決勝に意気込む

早大は「数で勝つ」(FL金副将) 帝京大との選手権決勝に意気込む

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早稲田大の主将・垣永真之介(左)と副将・金正奎(撮影:BBM)


 



 史上最多となる15回の大学日本一を果たした早大は12日、東京・国立競技場で学生日本一を決める大学選手権決勝に挑む。現在4連覇中の帝京大を向こうに、PR垣永真之介主将は「(この日が)やっと来た」と静かに意気込んでいた。

「数で勝つというのが、ワセダの絶対的テーマ」とFL金正奎副将。9日、東京・上井草の早大グラウンドでの練習後、「(個々が)寝ている時間をどれだけ少なくできるか。そこは、今週の練習でこだわってできている」と語っていた。倒れたボール保持者やタックラーがすぐに立ち上がることで、グラウンドのどこかの箇所で数的優位を作り出す。今季はこの意識をしぶとい守備などに繋げており、PR垣永主将は「勝つとしたらロースコア」と話した。

 昨季の選手権では4強に終わり、今年度は食事面やトレーニングを見直した。帝京大が強みとするフィジカル面で互角に戦えるよう個々を鍛え上げ、早大の本来の強みであるしぶとさと運動量で僅差の勝利を挙げたいと考えてきた。「一発で取りきるよりも我慢してフェーズを重ねる。空いたスペースを(単独の突破で)突く、というよりは数(局面への参加人数の多さ)でスペースを突く」とFL金。下馬評は相手が有利とされるなか、シナリオ通りの戦いができるか。


(文・向風見也)

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